寺町ニュース

福厳寺オリジナル数珠・制作物語 vol.2〜花まつりで咲いた善友の笑顔〜

この記事では、福厳寺オリジナル数珠制作の過程や、制作にまつわるエピソード、プロジェクトメンバーの気づきなどを計6回に渡りご紹介していきます。

【前回までのあらすじ】
「善友との『絆の証』がほしい」という思いに突き動かされ「それなら、お数珠はどうだろうか」と思いたった3名の寺町新聞スタッフ。しかし、福厳寺にはオリジナルのお数珠がない!…でも「何かの形でお役に立ちたい」と思った私たちは、意を決して「オリジナル数珠」を制作することにしたのです。
▶️福厳寺オリジナル数珠・制作物語 vol.1〜善友への想い〜

あきば大祭での数珠の製品化に向けて、次は「数珠制作店探し」へと駒を進めます。そんな中、今年4月29日に福厳寺にて開催された佛心大祭「花まつり」でも、私たちお数珠制作チームは動きました。

果たして理想の数珠制作店は見つかったのか。そして、「花まつり」で私たちが頂いたお役目とは。ぜひ、最後までご覧ください。

手分けして数珠制作の依頼店探し!

企画書に込めた善友への想いを自らの手で形にできる喜びを感じた私たちが、次に取り掛かったのは数珠制作店を探すことでした。

この時点で決まっていたことは下記の3つ。

・可能であれば福厳寺の木材を使うこと
・あきば大祭にむけて製品化すること
・自らの手で直接木材をお店に持ち込むところから完成するまでを3名でやり遂げること

まずは、3名それぞれが持ち込みの木材で数珠をオーダーメイドしてくれる制作店をリサーチし、それぞれのお店の特徴や場所を共有しました。

数珠完成までに何度か足を運ぶため、3名全員が訪れやすい地域であることも考慮しました。そこでピックアップされたのは関西を中心とした4店舗。ここから各会社への問い合わせが始まります。

数珠制作などやったことのない私たちは、

・どのような工程で数珠が作られるのか
・制作に必要な期間はどのくらいなのか
・持ち込みで使用できる木材の状態

など、11個の質問をリスト化し、手分けして制作店に問い合わせをしました。

そこで得た情報を資料としてまとめ、福厳寺へ提出。どの制作店が選ばれるかは福厳寺の方で決定されるのだろう…と3名は考えていました。のちに、その制作店の決定すら自分たちでやることになるとはつゆ知らず…。

花まつりの力を借りて

数珠制作店のリストと資料を提出してホッと一息つく私たちに、また新たな展開が待っていました。それは、今年4月29日に開催される佛心大祭「花まつり」にて数珠制作に関するアンケート調査をしてみないかという提案でした。

当初3名のメンバーは、それぞれ別の形で「花まつり」に参加する予定でした。しかしここで急遽、寺町新聞ブースにて数珠制作のアンケート調査ができるという予想外の展開に。

お釈迦様の誕生をお祝いする佛心大祭「花まつり」は、沢山の方が福厳寺に集まる絶好の機会です。

どのような数珠であれば皆さまに喜んでいただけるのか、生のお声を聞けるチャンスにメンバーは喜びを感じ、「いざ、この数珠企画を花まつりへ」と即座にアンケート企画を快諾。

どのような形でアンケートをとればいいか、どのような内容をお聞きしたいかなど、会議を開き、花まつりに向けてアンケートを準備しました。

花祭りで実施した実際のアンケート用紙

ドキドキの花まつり当日

きたる4月29日、佛心大祭「花まつり」当日。大愚和尚による朝礼が終わると、寺町新聞のブース準備スタートです。

ここまで一度も会わず、zoom会議やメッセージだけでやりとりをしてきた数珠制作メンバー3名。数珠企画がスタートしてから初めて集合できたことを喜び、今日までの労いや感謝をお互いに伝え合います。

午前10時。早くも参拝者が見え始め、「花まつり」がスタート。場所を手分けして、参拝の方々へのアンケート調査を行います。

皆さまの反応はどうかな。答えて下さるかな。福厳寺のオリジナル数珠企画に興味をもってくださるかな…。ドキドキしながらも、元気な挨拶と共に声をかけていきます。

すると、やはり福厳寺に来られる方々。ご年配の方から小さなお子様まで、どなたもが気持ちのいい対応と笑顔で数珠企画のアンケートに応じて下さいました。

そして参拝者の方だけでなく、各ブースで奉賛されているスタッフの皆さまにもアンケートにご協力いただきました。

この「花まつり」で行ったアンケート調査により、福厳寺オリジナル数珠が多くの方に求めて頂けるものであることを肌で感じることができた制作メンバー。より一層、やる気と元気を頂きました。

この日、アンケート企画を通して多くの皆さまと交流できたこと。それはまるで「花まつり」という名に相応しい、善友の「笑顔の花」が咲いた時間となりました。

編集後記

大愚和尚の著書に、「忘己利他(もうこりた)」を解説するものがあります。

「自分のことを忘れ、他人のために尽くす」という教えです。

当初には思いもしなかった展開を、次々と迎えていった数珠企画。そんな予想外の展開を迎える度に、私はこの企画を共にするメンバーの「忘己利他」の精神を目の当たりにしました。

実は数珠制作を進める中で、私は家庭の事情で一時的に活動の量を抑える必要がありました。その中で感じた、メンバー間の「支え合い」の精神に私自身とても励まされ、深い感銘を覚えました。

そして、思いやりをもってそれぞれが今自分に出来ることを全力でやること、制作を進める上でのコミュニケーションの大切さ、徹底的な利他の精神を実践するメンバーの在り方を、身をもって学ばせて頂きました。

このような過程で形作られていくこの数珠は、きっと手にされる多くの方に良きエネルギーを届けてくれるだろうと思わずにはいられません。

次回の記事も楽しみにお待ちください。

次回の記事へ→福厳寺オリジナル数珠・制作物語 vol.3 ~繋がるご縁~

唐木貴子

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POSTED COMMENT

  1. SHOZEN より:

    オリジナル数珠、楽しみです(^^)待ち遠しくしております!活動応援します✨

    • karaki より:

      SHOZENさん
      この度はこちらの記事にコメント下さり、ありがとうございます!とっても嬉しいです!

      今回私たちが取り組んでいる福厳寺オリジナル数珠の完成を楽しみにして頂き、また応援もして頂き、励みになります✨
      コメントを下さったこと、プロジェクトメンバーで大変喜んでおります。

      引き続き、このオリジナル数珠の行く末を見守って下さると大変嬉しく思います!
      どうぞよろしくお願い致します。

      唐木貴子

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