遠く離れた善友との「絆の証」がほしいーー
そんな強い思いに突き動かされた寺町新聞スタッフ3名が、この度福厳寺オリジナル「数珠」の企画制作をスタートさせました。
とはいえ、数珠の知識も経験もない素人ばかり。まさに0からの始まりです。
ではなぜ、そんな私たちが「絆の証」として「数珠」を選んだのか。この企画を通じて、私たちはどのような「気づきや学び」を得るのか。
この記事では、数珠制作の過程や、制作にまつわるエピソードから、プロジェクトメンバーの気づきまで、6回に渡りご紹介していきます。
数珠制作を通じて、善友とのつながりを思い出していただき、皆さんの元に温かな時間が訪れることを願っています。
ぜひ数珠誕生の瞬間まで、お見守りください!

〈ここでお知らせ〉
私たちの想いが詰まった、佛心の輪が完成しました!
詳細はコチラのサイトをご覧ください。
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すべては「善友への想い」から始まった

「福厳寺・善友との『絆の証』を作りたい」
私がこの想いを強く抱くようになったのには、理由があります。
それは、日本在住の善友と、他国在住の善友との距離を縮め、私たちがつながっていることを強く実感してもらいたかったから。
というのも、昨年から佛心僧学院を通じて、世界中の善友と出会い、オンラインでの交流をすすめてきました。
今までの人生では出会えなかった人達と、仏教・福厳寺・大愚和尚様という共通項のもとにつながり、佛心の輪が、波紋のように広がっていく奇跡と有難みを、身をもって体感しています。
しかし一方で、他国在住の善友の皆さんは、なかなか福厳寺に訪れたり、善友と会うことも叶いません。
「あきば大祭や花まつりに参加できたら」
「善友と直接会ってみたい」
そんな言葉を聞くたびに、他国在住の善友の皆さんの歯がゆさを自分のことのように感じ、何かお力になれないかと思案してきました。
そこで、日本在住の善友の一人に相談を持ちかけ、「海外の善友たちに、"つながりを感じられる贈り物"をしよう」ということになったのです。
『仏性の合わせ技』数珠プロジェクトチーム結成・企画書提出
その善友の一人と話し合い、
「一緒に学んだ福厳寺の数珠なら、遠く離れた地でも腕にある数珠がふと目に入った時に、善友との繋がりや仏教の教えを思い出してもらえるのではないか。」
と福厳寺の数珠を他国在住の善友に贈ることを決めました。
その想いを叶えるべく、福厳寺さんへ数珠の販売の有無を問い合わせました。
そして、福厳寺さんから返ってきたメールにはこのように記されていました。
・結論から言うと、現在販売しているものはない。
・今回の数珠の要望を機に、新たに企画をしてもよい。
どのような数珠であればいいか、玉の大きさやデザインのアイデアをお願いしたい。
・寺町新聞の他のメンバーのご意見もあればありがたい。
善友への熱い思いはあったものの、いち購買者のつもりでメッセージを送った私は
正直驚きと恐縮する気持ちがありました。
でもそう長く考える間もなく、すぐに次のような想いに変わりました。
「今まで沢山の学びを頂いた福厳寺さんの少しでもお役に立ちたい。
そして何より、自分たちの善友への想いを形にする有難い機会なのではないか。」
意を決して、「絆の証」として「数珠」を制作することにしました。
そこから、寺町新聞のサポートで交流のあった善友2人に数珠プロジェクトメンバーに入って頂けないか?と打診。
お二人からは、ワクワクと喜びすら感じる快諾の返事をすぐに頂きました。
それに心強さを感じた私の心は、感謝と温かい気持ちで満たされました。
そうして始まった数珠プロジェクト。
数珠とは何か。
佛心会や学院生の皆さまには、どんなものが喜ばれるのか。
どうしたら、福厳寺や善友との繋がりを感じてもらえるか。
数珠にも、商品企画開発にも素人のメンバーは
連日そのようなことばかり考え調べながら、意見を出し合いました。
仕事や家庭・子育てがある中で、実際にショップに足を運んで材料を探しに行ったり、
手書きのデザインを書いたり、時には3人の予定を何とか合わせて早朝からzoom会議。

ここでメンバーが学べたことは、「徹底的な利他の心」と「それぞれが持つ仏性の化学反応」でした。
まずメンバーがここまで動けたエネルギー源は、
「福厳寺を慕う皆さんに喜んでもらいたい」というメンバーの純粋な気持ちしかなかったように思います。
その共通のゴールを目指すメンバーが遠慮なく意見を出し合い、それらを混ぜたり膨らませることで、一人では絶対に生み出せない案が生まれていきました。
3人の中には、
「それぞれの"仏性の合わせ技"だね!」
そんな言葉がいつしか合言葉のように行き交うようになり、ここでもお互いを伸ばし尊重し合える善友の有難みを感じずにはいられませんでした。
そんな毎日を経て、出来上がった福厳寺オリジナル数珠企画書。

たくさんのやり取りの中から、最終的にまとまった内容は、
ーコンセプトー
・お釈迦様の教え
・佛心宗の誓願
上記を数珠そのもので象徴するデザインであること。
ー想いー
この数珠が腕にあることで
・ご修行の気づきや勇気づけになりますように。
・福厳寺・佛心宗を身近に感じてもらい、幸福・安穏・安楽な気持ちになられますように。
です。
そしてついに、福厳寺さんへ企画書を提出!
メンバー全員、福厳寺さんのご返信に緊張しながらも、
達成感とお互いへの感謝を噛みしめていました。
企画書受理・次の新たな展開がスタート
翌日、福厳寺さんから返信を頂きました。
そこには、企画受理のお言葉、そしてメンバーが企画書に込めた想いをくみ取ってくださったお言葉が綴られていました。

メンバーにすぐさま企画受理の件を伝え、全員で大喜び。
お二人に声を掛けた私としては、心底安心したのを覚えています。
数珠のアイデアをお渡しして、お役目終了!と思って安堵したのも束の間。
ここからまた驚きの新たな展開が始まっていきます。
福厳寺さんからは、今後の動きとして
・2023年12月に開催される、「あきば大祭へ向けて数珠の製品化」
・製品化に向けて、「制作して頂く数珠制作店探し」
・寺町新聞に「数珠づくり企画記事」を掲載
のご要望を頂きました。
それを聞いたメンバーの気持ちは、自分たちが全てを手掛ける戸惑いが少し、
そして企画書に込めた善友への想いを自らの手で形にできる喜びでいっぱいでした。
このように、今回の数珠プロジェクトが始動していったのです。
編集後記
大愚和尚さまの動画に、「有難い」を解説するシーンがあります。
有難い=(今の言葉で言うと)「ありえねぇ!」ということ。
サンキューという意味ではない。
私は佛心宗会員になり、僧学院で学んだことで、この「ありえねぇ!」ご縁をたくさん頂きました。
昔から知っている友人でもなく、血のつながりがある親戚もない。
出会うまでの選択が一つでも違っていれば、出会うことがなかった人たち。

「ありえねぇ奇跡の連続で出会ったご縁」が、私にたくさんの温かさや気づき、勇気をくれました。
そんな善友への想いから生まれたこの数珠を手に取って頂く方たちが、
福厳寺、善友との繋がりを感じて、ほんの少しでもいいので温かさや優しさ、安心、心強い気持ちを感じてくださったなら、それは本当に有難い(ありえねぇ!喜び)ことです。
善友への想いを形にすべくメンバーたちの全力の数珠制作物語は、始まったばかり。
ここからは、本格的に数珠を形にしていく様子をご覧いただければ嬉しいです。
次回の記事をどうぞ楽しみにお待ちください。
静江 悠月
次回の記事へ→福厳寺オリジナル数珠・制作物語 vol.2〜花まつりで咲いた善友の笑顔〜

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