福厳寺会報「慈光」より– category –
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禅語マンガ「日日是好日!」〜DAY3:一期一会〜
禅語3:一期一会(いちごいちえ) もう二度と出会えない、一生で一回の出会いが一期一会。もし明日、突然の別れが来るとしたら…毎日の当たり前の風景、出会う人々、触れるもの、聞こえてくる音が、特別なものに思えるでしょう。今日は昨日の延長ではない... -
人生を大きく左右する思考と行動
2024年、1月1日。福厳寺山内では、ちょうど朝から連続していた新年の参者の波が落ち着き、皆でお茶を飲んでいたときでした。建物全体の明らかな揺れを感じて、誰もが「地震」を確信しました。 「震源地はどこ!」急いで検索すると、それは石川県能登半島... -
江戸時代の禅僧「大愚良寛」さんに学ぶ
「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」とは、私の敬愛する、大愚良寛(たいぐりょうかん)和尚の辞世の句です。 良寛和尚は、江戸時代に生きた禅僧で、名誉にも金品にもとらわれず、自由に、無心に生きた、人間味溢れるお坊さんです。 今でも「良寛さん... -
禅語マンガ「日日是好日!」〜DAY2:主人公〜
禅語2:主人公 問題を人任せにして、不平不満を嘆いていてはいけない。自分の人生の主人公は、他でもない「あなた自身」。他人と過去は変えられないが、自分と未来はこれからの行いで、如何様にも変えていく事ができる。主人公である自分の可能性を信じ... -
洗いざらい打ち明けたことで、心が楽になりました〈内弟子便り〉
福厳寺でお唱えしている「修証義」というお経には、善い行いも悪い行いも、あとで必ず自分に返ってくるということが書かれています。お寺で修行をさせていただいていると、ぴったりとその法則が成り立っていることに気がつきます。 例えば、あるとき、... -
人生の節目を乗り越えるための重要な「力」
私たちが生きていく上で、様々な「力」が必要です。本屋さんに行くと、決断力、会話力、雑談力など、様々な「力」をつけるためのノウハウ本が並んでおり、ベストセラーになっている「力本」も少なくありません。よりよく生きたい、幸せに生きたい。多く... -
禅語マンガ「日日是好日!」〜DAY1:挨拶〜
禅語1:挨拶(あいさつ) もともと「挨拶」という禅語は、師匠と弟子の、教えを伝え、学ぶ真剣なやりとりから生まれました。「挨」は推す、「拶」は迫るという意味を持ちます。つまり「挨拶」とは相手の心の内にある真理への探究を推し量り、迫っていく... -
光と陰
先日、脳科学研究者で東大教授の池谷裕二(いけがや ゆうじ)先生の市民公開講座「脳科学の達人」に参加する機会がありました。 スピーチの中で人間の視覚センサーの働きを示す、ある実験の話がありました。被験者の前にモニターを置き、左側に赤、右側に... -
視座を変えると見えてくる新たな世界
私たちが嫌悪する者 昨日、裏庭の草刈りをしていると、地面が6センチほどの幅で盛りあがっており、それが3メートルほど連続して続いている箇所をいくつか見つけました。モグラ塚です。 モグラは、地中で栄養源となるミミズやコガネムシの幼虫などを食べ... -
老舗の美学
世界には創業200年以上続く会社が六千社近くあるといわれている。そして、そのうちの半分、三千社は日本に存在しているという。 また、創業100年以上続いている企業は世界に三千社あり、そのうち80%が日本企業だというデータもある。(百年以上続いて... -
若さとは、どこからやってくるのか
毎年届く年賀状の中には、毎年、家族の写真がプリントしてあるものが少なくありません。 時流に乗って、「そろそろ年賀状を辞めましょう」とも思いますが、やっぱり、顔の見える年賀状を頂くと、微笑ましく、心が楽しくなります。 写真を通して、関わ... -
「わたし」という存在
「誰かさんが、誰かさんが、誰かさんが」という歌詞で始まる童謡があります。サトウハチロー作詞・中田喜直作曲の「ちいさい秋みつけた」です。作詞家サトウハチローさんは、転居した家の仕事部屋から、庭に植えられたはぜの木が深紅に染まっている様を... -
「気づいていること」の大切さ
1ヶ月ほど前、長時間パソコン作業をしたあとに、眼の充血が気になったため、目医者を受診しました。点眼薬をもらって、3日ほどで無事、目の充血は治まりました。しかしその後、眼科の先生に勧められて、2つの検査を受けることにしました。 一つは血...
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