寺町ニュース

~善友との繋がり~ 佛心宗オリジナル数珠・完成ご報告【制作物語vol6】

2023年の秋、佛心宗オリジナル数珠、その制作プロジェクトが達成されました。

1人でも多くの皆様へお届けしたく、どのようなお数珠が完成したのか?制作メンバーからのメッセージも添えて、お伝えします。ぜひ最後までお読み頂けましたら幸いです。

【数珠制作プロジェクトとは】

最初のきっかけは佛心僧学院のオンライン上で出会った、遠方の善友でした。とくにドイツ・メキシコ・カナダなど海外の方は、はるばる日本へ足を運ぶことが難しく、なかなか顔を合わせられません。

何かしらお互いの繋がりを感じられる“証”を作りたい。その想いに賛同するメンバー3人が集まり、形としてお念珠の作成を考案。始めはまったく白紙の状態でしたが、約7か月の試行錯誤と多くの助力を得て、佛心宗オリジナル念珠『佛心の輪』が完成しました。

※過去記事リンク ≫福厳寺オリジナル数珠・制作物語 vol.1

つながりを忘れないお数珠

プロジェクトがスタートしてから、佛心大祭の会場やSNSでアンケートを実施し、皆さんの望むお数珠を模索して来ました。

お数珠の材は、福厳寺のお堂の建材として使用された「ヒノキ」福厳寺の境内に自生する「ケヤキ」を使用しており、いつでもどこでも、佛心の教えと、志を同じくする善友との繋がりを感じていただける、お数珠です。

このお数珠は、法事や法要での使用に限定されるものではなく、どちらかというと、普段から身につけていただき、日々の暮らしの中で心が乱れてしまったとき、自分の心と深く向き合いたいとき、自分以外の誰かを思って願うときなど、その思いをこのお数珠に込めて手を合わせてただければと思います。

自然な色合いは、性別や季節感を問わないデザインです。

プロジェクトメンバーからのメッセージ

振り返ると、本企画の完成に至るまでの道のりは、決して楽なものではありませんでしたが、私たちに思いを寄せてくださった多くの方々の気持ちが、最後までやり抜く力を与えてくれました。

その感謝の気持ちを込めて、数珠プロジェクトメンバーと、知哲和尚からのメッセージを掲載いたします。

プロジェクトメンバー①:静江悠月

このたび、こうして完成のご報告ができること、感謝の念に堪えません。

このお数珠ですが、じつは当初に思い描いていた理想が、現実には技術の問題で難しく、白紙になりかけた時期もありました。

しかし制作店や職人の方が、何とか私たちの願いを形にしたいと、寄り添ってくださいました。

膨大な経験から導き出された材質の提案、卓越した技術で掘られた、初転法輪の刻印。

ご縁から広がった多くの方のお力添えを経て、実際に「形」となったお数珠を目にしたとき、メンバー全員が心を震わせました。

念珠には”想いを込めて念じる”という意味があります。これから佛心宗のお数珠『佛心の輪』を手にされる皆さまが、福厳寺や善友とのつながりを体感し、温かな時間が訪れますように。

プロジェクトメンバー②:唐木貴子

想いを共にする善友や、制作店様の懐の深さ。まさに慈悲心・知恵・仏性を寄せて下さった皆さまのお陰で、最後まで制作を進めることができました。

この『佛心の輪』には、全体の珠を繋ぐ2か所に、茶水晶という天然石が使われています。

この茶水晶は良き仲間を引き寄せ、個々では実現できないことにも挑戦させてくれる力が宿ると、伝わる石です。

また地に足をつけて、自立や自己形成を促すとも言われ、まさに私たちサンガの間で結ぶ想いと、ピッタリ重なります。

お数珠を手にされる方が、困難を超えて前へ進む力を得られますように。そして豊かな佛心の輪を感じて頂けますように。すべてのご縁に感謝を込めて。

プロジェクトメンバー③:真香理芳

ここまで関わって下さった誰一人でも欠けていれば、今このお数珠は存在しません。惜しみないサポートによって、今こうして完成のご報告をさせて頂けること。

文字通り、“有り難い”という想いに、満ちあふれています。

この、福厳寺の分身とも言える樹木で作られたお数珠は、ほんのりと優しい木の香りが漂います。

また自然の温かな色合いと触感には、たいへん心を癒されます。

お数珠『佛心の輪』は福厳寺に集う方々の“絆”。だからこそ、受け取って下さる方がいて、初めて意味を持つものとなります。どうかお数珠を手にする方に、素敵な佛心の輪が広がって行きますように。

福厳寺僧侶:雄興 知哲

このほど皆さんの想いが1つとなった、佛心宗の念珠が完成いたしました。

あの日、あの時、あのタイミングで、プロジェクトメンバーの3名が声をあげて下さらなかったら、今こうして存在していなかった、貴重な品です。

約7か月前に企画が始まって以来、お三方の熱意と行動力が人の心へ響き、周りを動かしていく様子を、目の当たりにしました。

ちなみに私もお数珠に添えるパッケージのデザインや、奥書きなどを手がけさせて頂きました。

細部に至るまで、私たちの願いが詰まったこのお念珠が、多くの方々の心を繋ぐ、佛心の輪となることをお祈りいたします。合掌

『佛心の輪』をあなたへ(編集後記)

先日、納品されたお数珠を個包装するため、メンバー全員で福厳寺を訪れました。

知哲和尚に作成を頂いたパッケージと奥書きを、1枚ずつ裁断。段ボールに梱包された200連のお数珠を大切に取り出し、重ね合わせて行きました。

そして、これまで頂いた全てのご恩に対する感謝。また、これからお手に取る方のお姿を想い、ひとつずつ丁寧に包装させて頂きました。

このお数珠は2023年12月2日(土)、あきば大祭・会場の寺町新聞ブースにて、置かせて頂きます。

当日はプロジェクトの制作メンバー全員が集い、販売しておりますので、お見かけの際は是非気軽にお声がけください。

福厳寺オリジナル念珠『佛心の輪』。善友の皆さん同士、また個々人も佛心宗と繋がるきっかけが生まれる日となりますようお祈りし、

あきば大祭当日お会いできるのを楽しみにお待ちしております。

静江悠月

あきば大祭公式WEBはこちら>>

※当日はお車で来場されても駐車場がありませんので、公共交通機関でお越しいただくようお願いいたします。

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