「人間関係が難しい。」
そんな言葉を耳にする機会が、以前より増えたように感じます。
家族なのに分かり合えない。
職場では気を遣いすぎて疲れてしまう。
SNSではたくさんの人とつながっているはずなのに、どこか孤独を感じる。
便利な時代になったにもかかわらず、人と人との距離は、かえって遠くなってしまったようにも思えます。
では、なぜ人づき合いは難しくなってしまったのでしょうか。
私は、その理由の一つは、「人間関係を学ぶ機会」が少なくなったことではないかと思っています。
学校では勉強を学び、会社では仕事を学びます。
けれど、親との向き合い方、夫婦の支え合い方、友人との付き合い方、職場で信頼関係を築く方法を、体系的に教わる機会はほとんどありません。
だから私たちは、悩みながら、迷いながら、その都度答えを探し続けています。

お釈迦さまが説いた人間関係の極意
実は、お釈迦さまは約2600年前に、人と人との関係には一定の法則があることを説かれていました。
それが、「六つの方角」の教えです。
東は親子、西は夫婦、南は師弟、北は友人――というように、人生を支える大切なご縁を六つの方角に見立て、それぞれの関係をどのように育んでいけば、お互いが幸せになれるのかを教えています。
この教えは、決して難しい仏教の話ではありません。
「相手を大切にするとはどういうことか。」
「自分の役割を果たすとはどういうことか。」
そんな、人として大切なことを、私たちの暮らしに寄り添いながら教えてくれる智慧です。
7月16日にナーランダ出版から発売する『人づき合いを円満に育くむ 6つの方角』では、この古くから受け継がれてきた智慧を、現代の暮らしの中で実践しやすい形で、一冊にまとめました。
人間関係に悩みがなくなる本ではありません。
けれど、人との向き合い方を見つめ直す「羅針盤」のような一冊になれたらと願っています。
もし今、人との関わり方に少しでも迷いを感じている方がいらっしゃいましたら、ぜひ本書を参考にしていただければ幸いです。



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