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心身一如(しんしんいちにょ)~カラダが教えてくれる自分へのアドバイス〜 

 兵庫県にて女性専用ボディケアサロンを構え、長年セラピストとしてご活躍の静江悠月さん。約12000人以上のお客様のお身体を施術して感じてきたこと、また自身の心身のケアで起きた変化と、根幹に据えている大切な思いについてお寄せくださいましたので、ご紹介いたします。

ココロとカラダはひとつ

「心身一如(しんしんいちにょ)」という言葉を聞いたことはありますか?心身一如とは、心(精神)と身体は切り離すことのできないものであり、分けることもできず、ひとつのものであり、その両面に過ぎないという仏教の考え方です。

一般的には、「心身一如」と書くことが多いのですが、曹洞宗の開祖・道元禅師の書には「身心一如」と表記されているようです。

私が経営するボディケアサロンのコンセプトは、”ココロとカラダはひとつ”。まさしく、心身一如がボディケアの根幹です。

私が「心身一如」を自らの根幹に据えたのは、15年ほど前、幼い娘2人の子育て中のことでした。図書館に置いてあった「ウォーキング教室」のチラシに心惹かれ、教室に参加したのがきっかけです。

ウォーキング教室では、足の使い方、手の使い方、姿勢、重心の置き方など、「自分の身体をすみずみまで丁寧に意識する」ことを体験しました。

初回は当然うまくいきませんでしたが、終わった後は、体が爽快で、心が軽く、言葉に表せない心地よさを感じたのを今でも鮮明に覚えています。

「この気持ち良さは何だろう?心が元気になっている!」と一気に虜になってしまいました。

すると、回を追うごとに、やや自信なさげでうつむきがちだった生徒さんも、いつの間にか背筋がスッと伸び、笑顔が輝き、とても魅力的になっていたのです。

「なぜか分からないけれど、これは凄い」

子育てに必死で「繰り返し」ばかりの毎日の中に、新たな光を見出したようでした。

それ以来、心身の繋がりへの研究を始め、とうとう事務職からセラピストへと転職をするまでに。多くの女性の身体を施術させていただくことで、より一層、心身一如は真理であると考えるようになりました。

こんなことありませんか?負のドミノ倒し

仕事を必死で頑張った、家事を頑張ったことによる肩こり、腰痛、抜けない疲労感。疲れているとき、人は心の余裕がなくなります。

そして、心に余裕がない状態で周りの人と接すると、イライラしてしまったり、言わなくていい一言を言ってしまったり。人間関係が悪化し、またそのストレスで疲れてしまう。ストレスを感じると、どんどん心が疲れていきます。

そうなると、食欲がなくなり、胃の調子は悪くなり、夜は寝つきも悪くなる。
今度は、身体の奥深くの調子が崩れていきます。

身体の疲れであれ、心の疲れであれ、どちらに端を発しようと、元はひとつ。ドミノ倒しのように、さまざまな影響を及ぼしてしまうのです。

負のドミノは、初動で止める

「疲れているな」と感じるということは、まだ余裕がある証拠です。

早期のうちに、ご自身が心地よいと感じる方法で、ストレスを解消してください。
これは早ければ早いほど良いものです。負のドミノは、初動で止めることが肝心です。

でも、日々の生活の中で、どうしても心身共に余裕がなくなることもあるかと思います。

そんな時は、まずは身体を休める、整えることを優先させてください。

身体が疲れているときは、前向きに物事を考えることもできません。身体が元気になれば、確実に心も元気を取り戻します

身体を整えることが、負のドミノ倒しをストップさせてくれるのです。

心身を整えれば人生も変わる

”ココロとカラダはひとつ”と、今こそ確固たる信念として持っている私ですが、それまでは、心は不安定、イライラしやすく、考えすぎてしまい、身体は冷え性、立ちくらみも頻発、疲れやすく、髪も肌もパサパサの残念な女性でした。

心身一如の教えに出会い、心と身体を整えることで、心身のしなやかさと余裕を持てるようになりました。

そのことは、笑顔で過ごせる時間と、地に足をつけて考える強さも与えてくれました。

ぜひあなたも、この世に一つしかないご自身の心身を丁寧に扱ってあげてください。きっと素敵な変化があなたに訪れるはずです。

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by寺町新聞編集室

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