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手塚治虫先生が残したもの〈寺町の風〉

2024 4/01
寺町ニュース
2024年2月21日2024年4月1日

こんばんは、寺町編集室の昌禅です。暖冬を越え、もはや春の陽気ですね。道を散歩すると梅の花が美しく咲いています。

僕は小さい頃から漫画が大好きで、今でも隙を見つけては新作の漫画を読み漁っています。毎年この時期になると、僕が読み返す漫画があります。

それは、手塚治虫先生の「ブッダ」です。

「漫画の神様」と呼ばれる、現代漫画の礎を築いた巨匠、手塚治虫先生。代表作は「リボンの騎士」「火の鳥」「ブラックジャック」など…今もなおリバイバルされ続ける素晴らしい作品を残されました。

2月9日は手塚治虫先生の命日でした。ニュースを見てご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

漫画家を偲ぶ方法は、残された漫画を読むことに他ありません。その中でも、僕は1番好きな手塚漫画である「ブッダ」を読み返します。

「ブッダ」は、2500年前に仏教の開祖となったお釈迦さまの生涯を描いた物語です。

様々な経典を参考にされつつも、基本的なストーリー展開や一部の登場人物は手塚治虫先生が創るフィクションで構成されています。手塚治虫先生の仏教の解釈や、死生観を壮大かつコミカルに描いた「仏教SF」です。

人はなぜ生きるのか?
なぜ苦しむのか?

をテーマに、少年シッダルタと、後のブッダの一生が描かれています。

強烈な身分社会であるインドで王子として生まれたシッダルタは、自分と世界のあり方に苦悩し、29歳で出家をします。修行の地での大変な苦行、瞑想の後に35歳で覚りを開きブッダとなります。その後はインド中を遊行して教えを説き続け、80歳で涅槃に旅立ちます。

ここまでは、実在のブッダの史実をなぞったあらすじです。

漫画「ブッダ」では、ブッダの一生を綴る中で、強烈なインパクトを与える出来事や、魅力的なキャラクターがたくさん出てきます。その一つ一つが私の心を掴んで止まないのです。

実は私が、寺町新聞のライターとしてメルマガを描いているのも、元を辿れば「ブッダ」の影響があると思います。

私が「ブッダ」を初めて手にしたのは、中学校の図書室でした。小説よりも漫画が好きだった私は、図書室に蔵書されている漫画本を全て読破していました。

その中で、最も強烈なインパクトと感動をもたらしたのが、「ブッダ」だったのです。

漫画好きの子どもは、登場人物をまるで実在の友達のように感じます。そんな心の中の友達の中に、悟空やルフィ、ピカチューに混ざって、手塚治虫先生のブッダがいました。無礼ながらも、私はブッダを友達のような存在として、身近に置いていたんですね。

大人になってからもそんなブッダの魅力に惹かれ続け、仏教を学び、YouTubeチャンネル「大愚和尚の一問一答」に出会い、今、メルマガ「寺町の風」でこの記事を書いている…不思議なことですね。

漫画とアニメしか好きじゃなかった私が、一つの作品をきっかけに、生き方やライフスタイルを学ぶようになる。漫画にはそんな力があると僕は思います。

誰でも簡単に読めてしまうエンタメカルチャーに、メッセージや哲学を載せることで、読者を全く違う世界に連れて行ってくれます。

漫画「ブッダ」は、これからも多くの人に、ブッダという人物の魅力や仏教の教えを伝え続けてくれる。手塚先生が後世に残したものは計り知れませんね。

まだ読んだことがない人は、是非読んで見て欲しいです。蔵書されている図書館も多いので、気軽に手に取ることができます。

感想、メッセージは下のコメント欄から。みなさまからの書き込みが、寺町新聞ライターの励みとなり、力となります。どうぞよろしくお願いします。
by寺町新聞編集室

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この記事を書いた人

慈篤昌禅(じとく しょうぜん)のアバター 慈篤昌禅(じとく しょうぜん)

映像クリエイター。人や物の魅力を引き出すことに長けており、主に企業や商品のプロモーション映像制作が得意。『大愚和尚の一問一答』一部オープニング映像の制作を担当。アニメ鑑賞、空手、小説執筆など幅広いカテゴリの趣味を楽しむ。愛読書は手塚治虫先生 著『ブッダ』

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