寺町の風

戒名をいただいて〈寺町の風〉

寺町編集室の宏大(こうだい)です。
本格的に寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

わたしは、介護士として働く傍ら、禅語をベースとした書や画などの作品を制作し、Instagramなどで発信しています。この寺町の風でも、自身の作品や、作品に込めた思いを発信していきたいと思っています。

さて今回は、わたしが大愚和尚からいただいた、宏大(こうだい)という戒名(かいみょう)の由来についてお話します。

その前に、受戒するまでの流れを簡単に説明させていただくと、まず私たち受戒する者は、「自分の人生のすべてを振り返る」という作業を行います。

そして、「これまで何を大切にして生きてきたか」「これからは何を大切に生きていきたいか」、ヒアリングフォームに詳細に記入します。

それを大愚和尚が一つ一つお読みになり、授戒会(じゅかいえ)と呼ばれる儀式にて、新たな人生への願いを込めた名前を授けてくださる、というのが主な流れです。

私の本名は、宏紀(ひろき)といいます。両親が「心の広い人間になってほしい」という思いでつけてくれました。

戒名には、本名から「広い」を意味する「宏」の字を一つ。
そしてもう一つ、「これからは、小さな憂いに囚われず、どっしり、ゆったり、おおらかに生きていってほしい」という大愚和尚の願いを込めた「大」の字を授かり、「宏大(こうだい)」と名付けていただきました。

戒名をいただいてから、確かに生き方が変わってきているのを実感しています。

「名前は体を表す」と言います。

これからも、「どっしり、ゆったり、おおらかに」。この言葉をいつも心に留めて、歩んでいきたいと思います。

ABOUT ME
宏大(こうだい)
イラストレーター、介護士。禅語をベースとした書や画を手がける。ほとばしる墨汁に込められた生命力溢れるメッセージと、静かな平和への祈りが好評を博す。福厳寺のレシピ「くるま麩の精進カツ」で精進料理に目覚め、10kgの減量に成功したツワモノ。
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