MENU
  • ホーム
  • 寺町新聞とは
  • どっこいしょOnline Store
  • お問い合わせ
仏教を、もっと暮らしのそばに。
寺町新聞
  • ホーム
  • 寺町新聞とは
  • どっこいしょOnline Store
  • お問い合わせ
  • ホーム
  • 寺町新聞とは
  • どっこいしょOnline Store
  • お問い合わせ
寺町新聞
  • ホーム
  • 寺町新聞とは
  • どっこいしょOnline Store
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 寺町ニュース
  3. 江戸時代の禅僧「大愚良寛」さんに学ぶ

江戸時代の禅僧「大愚良寛」さんに学ぶ

2023 12/11
寺町ニュース
2023年12月14日

 「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」とは、私の敬愛する、大愚良寛(たいぐりょうかん)和尚の辞世の句です。

 良寛和尚は、江戸時代に生きた禅僧で、名誉にも金品にもとらわれず、自由に、無心に生きた、人間味溢れるお坊さんです。

 今でも「良寛さん」と親しみを込めて呼ばれ、語り継がれています。良寛さんについての逸話は多いのですが、中でも、「子どもたちとかくれんぼをしていた時に、子どもたちが日が暮れて帰ってしまったにもかかわらず、ずっと隠れ続けていた」という話や、「夜中に泥棒が布団を盗みに来た際には、身体をずらして布団を盗みやすくしてやった」という話は、良寛さんの人柄をよく表しているエピソードです。

 良寛さんは、江戸時代後期、宝暦8年(1758)、越後国出雲崎(現在の新潟県出雲崎町)の名主、橘屋の長男として生まれました。名主である父の跡を継ぐことを期待されますが、十八の時に突如出家して、仏門に身を投じます。

 ちょうどその年は、天災、凶作、悪疫によって多数の餓死者が出て、全国各地では米騒動が頻発するなどして、人々は大変苦しんでいました。十七、十八歳という多感な時期に、名主見習いとして村人の争いを調停したり、盗人の処刑に立ち会わなければならなかった良寛さんにとって、人生や疑問や憂いが大きくなっていったことは、想像に難しくありません。

 二十二歳のときには、備中国(現在の岡山県)へと向かい、円通寺に入って修行。三十三歳で、師から禅僧として認められたのでした。その後、各地へ行脚の旅に出た良寛さんでしたが、寛政7年(1795)名主であった父の自殺を聞いて越後へ戻ります。

 以後、その生涯のほとんどを越後の農村で過ごされました。良寛さんは、曹洞宗の禅僧でありましたが、村人に請われれば、南無阿弥陀仏を揮毫(きごう:文字や絵を描くこと)するなど、宗派にこだわらない懐の深い人でした。良寛さんにとって宗派の違いは問題ではありませんでした。仏教とは、自身が悟りに至る道であり、僧としての自分の役割は、庶民を仏門に導くことだと、考えておられたのです。

 晩年の良寛さんは、越後の国上山(くがみやま)中腹に小さな庵を構え、托鉢によって日々の食を得て、坐禅をしたり、時々に感じたことを詩や和歌に詠んだり、子どもたちと遊ぶ毎日を過ごされたといいます。

 良寛さんが老いて病に伏したとき、交流のあった若き尼僧・貞心尼が、良寛さんのもとに通って世話をしました。そして、最期を看取った貞心尼に寄せた辞世の句(死に際して残した詩句)が、「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」です。

 その心は、「おまえにだけは、裏も表もすべて見せた。そして私は安心して散っていく」七十四歳。どこまでも飾らない、大愚良寛和尚の最期でした。毎年秋の紅葉シーズンになると、私は良寛さんを想います。

 禅とは、とらわれのない心のこと。飾らず、おごらず、とらわれず、自由に、無心に、大胆に、子どものように、明るく生きた江戸の禅僧、良寛さん。いつも、いつまでも、そのようにありたい。そう願う、秋です。

 あなたが、幸せでありますように。あなたの大切な人が、幸せでありますように。生きとしいけるものが、幸福に生きられますように。

合掌 大愚元勝

寺町ニュース

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Follow Me
よかったらシェアしてね。
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
  • 今日の一枚「天狗の火渡り」
  • 傍を楽にする〈寺町の風〉

この記事を書いた人

知哲(ちてつ)のアバター 知哲(ちてつ)

福厳寺僧侶/寺町新聞編集長/ナーランダ出版社長。モチモチの大きな手からは想像できない、繊細なクリエイティブを得意とする。佛心宗福厳寺の僧侶であり、映像クリエイター。さらに、グラフィックデザイナーとしても佛心宗の各種取り組みに関わる。YouTubeチャンネル「大愚和尚の一問一答」では企画運営を担当。好物は大根の煮物。

関連記事

  • 家族のなかに咲いた佛性/佛心の輪インタビュー(3−3日本編) 福厳寺僧侶:雄興知哲(ゆうこう ちてつ)さん
    2026年7月8日
  • 人生を変えた、大愚和尚との出会い 佛心の輪インタビュー(3−2日本編) 佛心宗僧侶:雄興知哲(ゆうこう ちてつ)さん
    2026年7月2日
  • 知哲和尚の 思い出能登紀行 〜和倉温泉編 Part 2〜
    2026年6月29日
  • 知哲和尚の 思い出能登紀行 〜和倉温泉編 Part1〜
    2026年6月24日
  • 知哲和尚の 思い出能登紀行 〜プロローグ〜
    2026年6月2日
  • 育ったのは、自然豊かな山寺だった 佛心の輪インタビュー(3−1日本編) 福厳寺僧侶:雄興知哲(ゆうこう ちてつ)さん
    2026年2月14日
  • 新刊:どんな悩みも手放せる100の言葉『大切なことは全部お経に書いてありました』
    2026年1月17日
  • 火の中を歩み「三毒」を燃やす——2025年「あきば大祭」レポート
    2025年12月21日

コメント

コメントする コメントをキャンセル

このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシー および 利用規約 に適用されます。

reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

Tags
あきば大祭 お寺と宗教の歴史 ご縁日 どっこいしょ どんな悩みも手放せる100の言葉 ナーランダ出版 一問一答 仕事も人間関係もうまくいく離れる力 佛心僧学院 佛心大祭 佛性を活かす 僧侶クリエイター 内弟子道場 大愚和尚 大愚道場 寺町構想 慈縁の会 新刊 福厳寺550周年 経営マンダラ
新着記事
  • 家族のなかに咲いた佛性/佛心の輪インタビュー(3−3日本編) 福厳寺僧侶:雄興知哲(ゆうこう ちてつ)さん
  • 【カルチャーブリッジ】二つの文化の間で 「慈光」2026年4月号Vol 5−3
  • 【名作アニメに見る仏教】お釈迦さまの教えに重なって見えた『アンパンマン』
  • 【カルチャーブリッジ】沈黙が遺したもの〜戦時収容所の日記から 〜「慈光」2026年4月号Vol 5−2
  • 人生を変えた、大愚和尚との出会い 佛心の輪インタビュー(3−2日本編) 佛心宗僧侶:雄興知哲(ゆうこう ちてつ)さん
記事カテゴリー
  • 寺町ニュース
  • 寺町行事報告
  • ピックアップ
  • お知らせ
  • 佛心の輪
  • 母からの便り
  • 連載記事
    • 大愚和尚の物語
    • アニメに見る仏教
    • カルチャーブリッジ
    • 逆境のエンジェル
    • アマゾンの侍
    • 禅語マンガ
  • The Message
運営会社

株式会社ナーランダ出版

ナーランダ出版は「世界に知恵の花束を」をコーポレートメッセージに掲げ、仏教の智慧、日本人の「知恵/伝統の技/こころ」を世界に配信します。

This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.
  • 寺町新聞とは
  • プライバシーポリシー
  • 特定商取引法に基づく表記
  • お問い合わせ

© 寺町新聞.

目次