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江戸の、魔法のようなからくり人形〈寺町の風〉

2024 1/22
寺町ニュース
2024年1月22日

こんにちは、寺町編集室の原田です。

昨年、ぼくは経営マンダラを取材させて頂き、強く心に残ったひとつに“日本の潜在能力”についてのお話がありました。

米中の発展などとは裏腹に、経済の不調が叫ばれることも多い日本ですが、会社の事業において最も大切な“持続力”は突出しており、創業年数が長い企業数ランキングにおいては、今なおダントツの世界1位。

また脈々と受け継がれてきた職人文化や技術力、とくに江戸時代に形成された独創力は群を抜いており、そうした特性を多くの経営者が活かせたならば、大きな飛躍の希望があると、大愚和尚は語られました。

そのお話を耳にしたとき、ぼくは数年前に目の当たりにした、とある驚愕の“興行”を思い出しました。

それは幕末に作られた仕掛け人形だったのですが、まだご存知ない方はぜひ、一生に一度“動いている”ところを見て頂きたい思いです。

通称“からくり儀右衛門(ぎえもん)”と呼ばれていた職人が作り、忘れ去られていた作品の数々。

それらを現代の職人が補修、あるいは設計図をもとに再現し、東京の両国でお披露目したもので、その動きは人知を超えたものでした。

①【文字書き人形】

まげを結い、座布団に正座した男性の人形。卓上の硯(本物の墨入り)に筆をひたしていますが、稼働すると眼前の紙にスラスラ。その後、観客へ向けられた紙には『松』の一文字。ここまですべてが自動です。

そして背後で職人が何かを操作し、同じ人形が再び書くと、今度は字形がまるで異なる『寿』の文字。もちろん電力はいっさい使わず、歯車や糸などアナログを使用しています。

あまりの不思議さに、ふつうの見世物であれば「すごいですね」と拍手するところ、ぼくは「えっ……」と人形を凝視したまま、固まってしまいました。

②【甲冑(かっちゅう)弓引き人形】

弓を手にした武者人形が、矢筒から矢をとり弓の弦にかけ、4メートルほど先の的にビュン!

惜しくも外れて、観客からは「ああ」というため息。しかし、これは演出でした。職人が何かを操作して矢を放つと、今度は的にブスッ!

「ワーオ、アメイジング!」うしろで海外の方が叫びましたが、まったく同じ気持ちでした。

現代にあっても、これほどの驚きです。まして幕末の人々なら「妖術か」「こりゃ、どうなってやがるんでい」などと、度肝を抜かれたでしょうか。

なお“からくり儀右衛門”は類まれな才能の持ち主でしたが、当時は彼と競うような職人もいたといい、江戸時代の計り知れない技術力に、仰天の思いでした。自国の伝統だからと持ち上げるのではなく、ひいき目無しにしても、本当に世界で類まれです。

ぼく自身もこの日本について、まだまだ知らない事ばかりだと思いました。

これからも日本の伝統に加え、現代の新しい創造も含め、様々な探求を重ねていきたい思いです。そして、そこで感じた驚きや発見を、ぜひ多くの方にお伝えしていきたいと感じています。

文字書き人形の実演(神奈川新聞・公式YouTube)は、こちら

(※再生すると音声が流れますので、ご注意ください。)

寺町ニュース
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この記事を書いた人

原田幸文(こうぶん)のアバター 原田幸文(こうぶん)

寺町新聞の執筆・取材を担当。Yahoo!ニュース歴史・文化ライターとしての顔も合わせ持つ。小学生の秘密基地から南米のアマゾン川まで、どこへでも探訪。そこにある興味や発見、人の想い。それらを分かりやすい表現で、書き綴るのがモットー。趣味は環境音や、世界中の音楽データを集めて聴くこと。鬼滅の刃とドラゴンボールZが大好き。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • さとし より:
    2024年1月27日 1:14 AM

    達筆ですばらしいです。

    返信
    • 原田ゆきひろ より:
      2024年1月28日 11:10 AM

      そうですね。これが“からくり”によるものという事実に心底、驚かされてしまいました。

      返信

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