こんにちは、寺町編集室のみさきです。
私は、昨年10月にテンプルステイに参加しました。お寺では、お教本の持ち方から、自分が発する音(歩く音や食事の音など)をできるだけ立てないことなど、さまざまな所作を教えていただきました。
恥ずかしながら、テンプルステイ参加以前の私は、自分の発する音をあまり気にかけずに過ごしていたため、所作の一つ一つに気を配るのに大変苦労しました。
しかし、苦手だからこそ続けてみようと思い、テンプルステイ終了後も教えを意識し過ごしてきました。
ところで、私は趣味でダンスを習っています。ある日鏡の前で練習をしていると、ある違和感に気づきました。
「あれ?このステップに無駄な動きが多いな」と思ったのです。
ダンスの先生は、よく「無駄な動きを削ぎ落として、シンプルに踊ることが大切」とおっしゃいます。実際、先生の動きには一切の無駄がなく、洗練された印象を受けます。
一方で私は、「無駄な動きをしている」と分かってはいるものの、それがどの動きに当たるかが分からず、なかなか直せずに悩んでいました。
しかしテンプルステイ後の自らの動きを見て、先生のおっしゃる「無駄な動き」とはこれかもしれないと感じた瞬間があったのです。ダンスは何年も習ってきましたが、今回のような感覚は初めてでした。
「ひょっとすると、ここ数カ間一つ一つの所作に気を配って過ごしてきたからこそ、自らの動きの違和感に気づくことができたのではないか」と感じ、嬉しくなりました。
テンプルステイでの所作の教えとダンスの動き。2つには、何の因果関係もないかもしれません。
しかし、今回のことをきっかけに、今までとはまた一味違った踊りができるような予感がして、ワクワクしています。ささいなことですが、何年も悩んでいたことが改善することで、毎日が明るく感じます。
テンプルステイから戻り、すでに数カ月たちますが、今でもよく当時のことを思い出します。お寺で過ごしたのはたった数日でしたが、すべての教えが、私の人生の大きな糧となっています。
※テンプルステイに関する詳細はこちら
https://templestay.busshin.or.jp/
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by寺町新聞編集室