MENU
  • ホーム
  • 寺町新聞とは
  • 佛心宗 福厳寺
  • どっこいしょOnline Store
  • お問い合わせ
生きるを照らす寺町新聞
寺町新聞
  • ホーム
  • 寺町新聞とは
  • 佛心宗 福厳寺
  • どっこいしょOnline Store
  • お問い合わせ
  • ホーム
  • 寺町新聞とは
  • 佛心宗 福厳寺
  • どっこいしょOnline Store
  • お問い合わせ
寺町新聞
  • ホーム
  • 寺町新聞とは
  • 佛心宗 福厳寺
  • どっこいしょOnline Store
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. 連載記事
  3. 【名作アニメに見る仏教】『となりのトトロ』と大愚和尚

【名作アニメに見る仏教】『となりのトトロ』と大愚和尚

2026 3/21
連載記事
2026年3月21日

ーーーー

この記事は筆者の原田が、さまざまなマンガ・アニメの中に、仏教と重なる部分を見つけご紹介するシリーズです。

ーーーー

僕は小学生の頃、東京の「多摩ニュータウン」という町に住んでいました。昭和の高度経済成長期、もともと森や林が広がっていた丘陵を切り拓いて造られた、当時の理想都市です。

この町は、ジブリ作品『平成狸合戦(へいせいたぬきがっせん)ぽんぽこ』の舞台にもなっています。物語では、自然の中で暮らすたぬきたちが、人間の開発を阻止しようと奮闘します。

最近このアニメを親戚の子どもたちと観る機会がありました。作中ではたぬきが「オラたちの森を返せ、山を返せ!」と訴えるシーンがあります。そう言われると、思わず「あ、そこに住んでました。すみません」と、申し訳ない気持ちになってしまいます。

多摩ニュータウンは場所によって、今も自然が残る地域と接しています。僕は小さい頃そうした場所に、探検のつもりで足を運びました。

一般的には都市から郊外へ向かうにつれて、景色は徐々に変わっていきます。ところが、かつて探検に行った場所は、住宅地から、とつぜん『となりのトトロ』の世界に迷い込んだような、不思議な境界がありました。

境界を越えると、カブトムシを見かけたり、田んぼでザリガニを捕まえたりと、田舎のような遊びを楽しめました。こうした思い出のせいか、僕にとって『平成狸合戦ぽんぽこ』と『となりのトトロ』は、どこか結びついて感じられます。

とくに『となりのトトロ』は、最後まで人間の暮らしと自然が調和した山里が舞台です。ひと昔前の日本にあふれていた、精神的な豊かさを感じるとともに、僕の目には仏教と通じる部分が、いくつも見えてきます。

具体的にはどのような所が重なるのか、ここから見ていきたいと思います。

目次

善友と出会えるキーアイテム

『となりのトトロ』といえば、夜の空を飛ぶシーンや猫バスの登場など、心おどる場面が数多くあります。そうした場面に比べると派手さはありませんが、僕の心に残っている場面は、傘を渡すシーンです。

© 1988 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli

主人公のサツキとメイが暮らす近所には、カンタという小学生の男子が住んでいます。最初は「お前の家、お化け屋敷ー!」などと、憎まれ口をたたく、ぶっきらぼうな少年です。

しかし、ある日サツキがにわか雨に降られ、雨宿りしたまま動けないでいると、通りがかったカンタが傘を貸してくれます。そして自分はずぶ濡れになりながら、走り去って行きました。

その後、サツキは雨の日にバス停の横に立つトトロに出会い、自分の傘を差し出します。トトロはそれを受け取ると楽しそうに飛び跳ね、お礼に木の実を渡してくれるのです。

もしかするとサツキは「雨の日に傘を持たない人がいたら、渡してあげる」という行為を、カンタから受け継いだのかも知れません。

仏教には、自分が周囲の人に何ができるかを問い、見返りを求めず他者へ施す「布施行(ふせぎょう)」という修行があります。また、年齢や性別に関係なく、互いに良い影響を与え合う繋がりを「善友(ぜんゆう)」と呼びます。

傘のシーンを仏教的に表すなら『布施行を行ったことで、善友に出会えた場面』とも言えるでしょう。

福厳寺の大愚和尚も、以前「海外で傘の貸し借りを通じ、素晴らしい人と繋がりました」という話をされており、それとも結びついて感じられるエピソードです。

“大愚”の象徴だったトトロ

© 1988 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli

映画『となりのトトロ』の関連本に『トトロの生まれたところ』という一冊があります。

そこではトトロの舞台になった土地が、紹介されているのですが、途中で宮崎駿(みやざき・はやお)監督へのインタビューも、掲載されており、「トトロとは、何なのですか」という、本質的な質問が投げかけられています。

宮崎監督はその答えとして「トトロとは“大愚”の象徴です」と語っているのです。ここでいう「大愚」とは、「こう立ち回る方が利口」といった感覚を持たず、世の中的には「大バカ者」にも見える状態を言います。

アニメや漫画に登場するマスコットキャラクターは、愛嬌を振りまいたり、「友だちになろうよ」と、語りかけたりしてきます。一方で、トトロは言葉を話さず、何を考えているのか簡単にはつかめません。宮崎監督はあえて、このような設定にしていると述べています。

トトロは人間の尺度では測れない「大いなる存在」であり、いつでも出会えるわけではない。しかし、純粋な心を持ち続ける人にとっては、すぐ“となり”にいる存在でもあると、語っていました。

© 1988 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli

この在り様は、僕には共通する名を持つ大愚和尚と、どこか重なって見えます。「大愚」のお名前に込められた真意と宮崎監督の考えが、完全に一致するかどうか、僕には断定できません。

ただ何にもとらわれず、作為的なふるまうことがない大愚和尚の在り様は、トトロの設定と重なるように感じられます。

そして仏教も限られた人への教えではなく、素直な心で受け止めるほど、すぐ日常で実践できる教えです。現実とファンタジーという違いはあるものの、さまざまな場面で通じ合っているように思えます。

現実の自然も守り続ける「トトロの森」

現在、僕は東京の都心から郊外へ伸びる、西武線の沿線に住んでいます。最寄駅から少し電車に揺られると、トトロの舞台になった狭山丘陵にアクセスできる駅に、到着します。

この地には「トトロの森」と呼ばれる、山林があります。自然保護を目的とする団体が、宮崎監督と連携して取得し、守り続けている場所です。とても1日では回れないほど広く、かつ複数箇所に点在しており、豊かな動植物が息づいています。

テーマパークではないため、アトラクションなど目立ったものはありません。その分、のどかな森や山里が広がっています。そして、この地の公式ルールである「撮っていいのは写真だけ、残していいのは思い出だけ」さえ守れば、誰にでも解放されています。

一般的に、ジブリに縁のあるスポットといえば、福厳寺にも近い「ジブリパーク(愛知県長久手市)」や、「ジブリ美術館(東京都三鷹市)」が有名です。

「トトロの森」はあまりメジャーではありませんが、ハイキングに良い季節に、自然の中を歩く準備をして、巡るのがおススメです。

宮崎監督が愛する土地を、五感を研ぎ澄ませながら歩けば、トトロの息吹を味わうことができるかもしれません。                    

ーーーーーーーーーー

※当記事の一部は、以下の書籍を参考にさせて頂きました。

『トトロの生まれたところ』 (スタジオジブリ/岩波書店)

※また当記事に使用しているアニメ画像は、以下のWEBサイトより引用しています。

【スタジオジブリ公式ページ】https://www.ghibli.jp/works/totoro

ーーーーーーーーーーーー

連載記事
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
  • 老いる親にいらだつ私へ——母の介護と無常に向き合った帰省の記録(第62話)

この記事を書いた人

原田幸文(こうぶん)のアバター 原田幸文(こうぶん)

寺町新聞の執筆・取材を担当。Yahoo!ニュース歴史・文化ライターとしての顔も合わせ持つ。小学生の秘密基地から南米のアマゾン川まで、どこへでも探訪。そこにある興味や発見、人の想い。それらを分かりやすい表現で、書き綴るのがモットー。趣味は環境音や、世界中の音楽データを集めて聴くこと。鬼滅の刃とドラゴンボールZが大好き。

関連記事

  • 老いる親にいらだつ私へ——母の介護と無常に向き合った帰省の記録(第62話)
    2026年3月2日
  • 【名作アニメに見る仏教】『鬼滅の刃』に重なる禅と仏教
    2026年3月1日
  • 不安な時代の新年に、心を整えるということ(第61話)
    2026年1月26日
  •  海外在住25年、帰省して気づいた日本文化と仏教の教え(第60話)
    2025年12月23日
  •  小さな商店に宿る、見守りの灯(第59話)
    2025年12月1日
  •  秋祭りとジャズ演奏から探るアイデンティティ(第58話)
    2025年11月10日
  • 声にならない声を聴く(第57話)
    2025年10月20日
  • 9月1日問題とトラウマ(第56話)
    2025年9月22日

コメント

コメントする コメントをキャンセル

このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシー および 利用規約 に適用されます。

reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

記事カテゴリー
  • 寺町ニュース
  • 寺町行事報告
  • ピックアップ
  • お知らせ
  • 佛心の輪
  • 母からの便り
  • 連載記事
    • 逆境のエンジェル
    • アマゾンの侍
    • 禅語マンガ
  • The Message
毎月各地にて開催中。詳細はコチラ↑
リーダーのための、仏教経営・組織づくり
仏教を学び実践する寺子屋コミュニティー
オリジナル念珠「佛心の輪」誕生の物語を知ろう↑
〈福厳寺ご縁日〉の詳細はこちら
〈佛心テンプルステイ〉の詳細はこちら
〈ナーランダ・アカデミー〉の詳細はこちら
運営会社

株式会社ナーランダ出版

ナーランダ出版は「世界に知恵の花束を」をコーポレートメッセージに掲げ、仏教の智慧、日本人の「知恵/伝統の技/こころ」を世界に配信します。

This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.
  • 寺町新聞とは
  • プライバシーポリシー
  • 特定商取引法に基づく表記
  • お問い合わせ

© 寺町新聞.

目次

This website stores cookies on your computer. These cookies are used to provide a more personalized experience and to track your whereabouts around our website in compliance with the European General Data Protection Regulation. If you decide to to opt-out of any future tracking, a cookie will be setup in your browser to remember this choice for one year.

Accept or Deny