慈縁の会

語り合えるって、すごい!善友が力をくれた時間

2023年4月に東京から始まった佛心サンガコミュニティ「慈縁の会」。第4回となる今回は、澄み切った秋空が広がる穏やかな日に大阪で開催されました。

大阪での開催は今回が初めてです。この日みなさんは、何を期待して会に参加し、何を持ち帰ったのでしょうか。参加者やサポートスタッフの声を交えながら、当日の様子をご紹介します。

暦の長さは関係ないコミュニティ

慈縁の会は、善友とのつながりを作っていく佛心宗のオフィシャルな会です。参加資格は佛心会員であることのみ。年齢、性別、職業は問いません。「まだ最近佛心会に入ったばかりなので…」と遠慮気味の方もおられましたが、暦の長さはまったく関係ないコミュニティです。


会の企画・運営を担っているのは教化部です。佛心誓願である「願わくは、慈悲・智慧・佛性の三種を育み、心身堅固にして、大愚に一遇を照らさんことを」を実践されるみなさんが、明るく喜んで学び合う場所づくりをめざしています。

「敷居が高そう…」は思い込みだった!

慈縁の会に参加される前は、「互いが学び合う場」というと固いイメージがあったようです。「敷居が高く感じる」「なんか難しいこと勉強するんでしょ?」という声が寄せられることも。しかしそれがまったくの思い過ごしであることに気付かされます。

会のなかでは、縁あって同じテーブルになった4人で、あるテーマに沿って話を進めていきます。

どのチームも話し合う様子は真剣そのもの。でも、堅苦しさや険しさはありません。そこに漂うのは、終始和やかな雰囲気です。この場を大きな安心感が包み込んでいる。そのことをみなさんが感じているようでした。

安心して話ができる場所

この安心感はどこから来るのでしょうか。その理由の1つに、佛心会のオフィシャルな集いであるということが挙げられます。「ここでは安心して話をしてもいいんだ」という喜びがあると感じました。

会のなかでたびたび聞かれたのは、「大愚和尚から学んだ仏法について、共有できる人がまわりに誰もいない」という声でした。

教化部長の慈香さんも、こう話します。

「先日アメリカで開催された大愚道場に同行させていただきました。驚いたのは、アメリカでも宗教の話は表立ってできないということ。でもそれではすごくもったいない!現代こそ、お釈迦さまが説かれる『巧みに生きる知恵』が必要だと思うからです。」と。

そんな話を聞き、みなさんの様子を見ているうちに、ふと思い当たるものがありました。

私自身、家族や友人に仏教の話をする機会が滅多になく、それが当たり前だと思ってはいなかっただろうか。確かに、1人で動画を視聴し、本を読み、満足していた部分がありました。

「そうか、ここにいるみなさんには話をしていいんだ。」そう思った途端、たくさんの思いが心からあふれてきました。

私もいろいろな人とつながり、思いを共有したい! そう理解した瞬間です。

善友が広げる「佛心の輪」

私は、知れば知るほど生きる知恵が詰まっているのが仏教だと感じます。「一問一答」の動画をご覧になっているみなさんも、そう実感しているのではないでしょうか。

ここにいるみなさんも、お釈迦さまの知恵を学び、一切皆苦の現実から目を背けず、知恵をつけて乗り越えていこうとされています。

このような善友の集まりには、人生を変えていくだけの力が秘められている…! 私にはそうした希望が感じられました。

それぞれが感じ、持ち帰ったもの《参加者の声》

この日参加されたのは約30名の方々。実際にどのように感じられたのか、善友の声をお届けします。

おがわさん

大学生だった6年ほど前に大愚和尚の動画を知り、それからずっと視聴してきました。

自分を変えたい!と思って佛心僧学院で学び、テンプルステイに参加。慈縁の会のことは、そのときのご縁で知ることができました。

想像よりもみなさんとお話をする機会が多く、少し恥ずかしい気持ちもありましたが、促されるまま話をしたら、思った以上に共感していただけてうれしかったですね。

「授戒会のことを親に話したら大反対された」という話には、同じような悩みを持つ方が他にもいて驚きました。実際に授戒会を受けた方の話も聞けたので、自分が受ける日を具体的にイメージでき、自信と覚悟が芽生えた気がしています。


ひきはらさん

1年半ほど前、大愚和尚の動画に出会い、それから毎日のように視聴しています。

そうするうちに、「同じ動画を見て共感しているのはどんな人たちなのかな?」とすごく興味が湧き、とにかくみなさんにお会いしたい!という一心で本日は参加しました。

実際にお話してみて、同じ動画にもそれぞれまったく違った感想を持たれていたことは、正直、意外でしたね。でもその1つひとつが興味深く、とても勉強になりました。私にとっての非日常な体験ができた慈縁の会、次回もぜひまた参加したいです。


最後に、サポート役として会を支えていた慈教推進部のメンバーにもお話を伺いました。

秋優さん

2年ほど前に大愚和尚の動画を見て助けられ、すぐに佛心会に入会しました。

以前から大愚道場のお手伝いはしていましたが、慈教推進部のメンバーになったのは最近です。

初めてのお役目では、「とにかくみなさんに楽しんでいただきたい」との思いで接することを心がけたので、多くの方から「楽しかった」といっていただきうれしかったです。でも、振り返ってみると、自分が一番楽しめた気がします。サポートする立場ながら多くのものをいただけた、実り多い一日に手応えを感じています。


とても謙虚で控えめながらも、慈悲心あふれる笑顔で参加者をサポートされる秋優さん。こうしたスタッフの下支えがあってこそ、安心で快活な慈縁の会が実施できるのだと確信しました。

編集後記

慈縁の会は今後も各地で開催されます。大愚道場で、大愚和尚のエネルギーを直接感じることも貴重な経験ですが、慈縁の会では大愚道場で体感したことを言葉にしたり、共感しあえる善友が集える場所であると感じました。

どこまでも続く秋の空のように佛心の輪が全国に広がっていくこと。それによって「寺町構想」が着実に実現していくとの感触を得て、心温かいまま帰路につきました。

山田かよ

最新の投稿

POSTED COMMENT

  1. 寺田元嗣 より:

    始めまして、大阪在住の寺田と申します。
    佛心会に参加させて頂き1年が経ちました。
    50歳を迎え、まだまだ自分自身精一杯の毎日を過ごしていますが、自分の言動が一つでも何かの役になればと思っています。
    何かお手伝い出来ることがあれば、参加したいと思っています。
    宜しくお願いします。

    • yamada より:

      寺田さん、コメントありがとうございます。
      佛心会では寺田さんのような志が高い方々と交流ができ、たいへんありがたく思っています。
      さまざまな方法で関わることができると思いますが、
      例えば寺町新聞では「一問一答ものがたり」記事の募集をしておりますので
      もしよろしければ記事をお寄せください。
      今後ともどうぞよろしくお願いします。 
      山田

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です