慈縁の会

鹿のように集い、跳ねる!<慈縁の会(関東)が発足>

令和5年4月1日、東京の桜が見頃を迎え、人々が思い思いに満開の桜を堪能する中、AP東京丸の内ビルにて、佛心サンガコミュニティー「慈縁の会(関東)」が開催されました。

「佛心会会員のオフィシャルオフ会」ともいえる集いは、これが初めての試みです。大愚和尚が令和元年に起こした佛心宗の元に集まった善友たち。どのような思いでこの日を迎え、どのように感じ、どのような「気づき」が生まれたのでしょうか。

当日の様子、慈縁の会のロゴマークにもある「鹿」のふしぎ、参加者やサポートスタッフの声をご紹介します。

「慈縁の会」とは?

仏教において3つの重要な要素とされる「仏・法・僧(ぶっぽうそう)」のことを「三宝(さんぽう)」と呼びます。「仏」はお釈迦様、「法」はお釈迦様の説いた経典、そして、「僧」は「お釈迦さまの教えを実践する修行仲間(サンガ)」のこと。

慈縁の会は、この「僧」にスポットライトを当て、「サンガとの繋がり、また善友との横の繋がりを正式に作っていく場」として発足しました。

では、なぜこの度「慈縁の会」が発足したのでしょうか。大愚和尚は、こういいます。

佛心誓願である『願わくは、慈悲・知恵・仏性の三種を育み、心身堅固にして、大愚に一隅を照らさんことを』を実践し、自分の生き方改革を進める求道者(サンガ)が、明るく喜んで集まり、切磋琢磨し、お互いが学び合っていく、心の拠り所となる場所です。

そしてもう一つ、『サンガを守る』意図もあります。『会』というものにつきものである、権力争いや派閥争いを防ぎ、個人や他の団体の利益のために会を利用する勢力から、皆さんを守りたい。佛心会会員の皆さんが安心して集える場所を作りたかったのです」

つまり、慈縁の会の目標とは、「自らが気づき、乗り越え、変容し、達成していく、そのような善友と安心して繋がること」なのです。

共に学び、共感し、そして跳ねる!

13時の開場に合わせ、やや緊張した面持ちで関東在住の30名ほどの佛心会会員が会場に集まりました。

今回初めてお会いした方もいれば、中にはすでに顔見知り同士の会員さんも。しかしこの日ばかりは、縁があって同じテーブルに居合わせた人たちと膝を交えます。

会には、大きく分けて3つのセクションがあります。「学びの時」、「いやしの時」、「鹿のようにぴょんぴょんの時」です。

「学びの時」には、真剣な眼差しで、ただただ善友の話に集中する方や、話を聞き、自分の中に新たに生まれた「気づき」を噛み締めるような表情をされる方など、さまざまな様子が見てとれました。

そして徐々に会場の空気がほぐれ始め、心の薄氷も溶け、笑い声が飛び交うようになった頃、第3セクション「鹿のようにぴょんぴょんの時」が訪れました。

ワークを通して一丸となった皆さんの熱いエネルギーで会場全体が満たされていきます。「私たちは一人ではない」という感覚に包まれ、一人一人が心から楽しんでいるのがひしひしと伝わってきます。

そしてもう一つ。この会が興味深いのは、運営するのもまた、善友である佛心会会員であるというところ。

この場に集まる全ての人が、同じ思いで、同じ目線で、お互いを理解し、同じ目標に向かって学ぶ。同じ空間に、「運営」という修行を通して同時に学ぶ人がいるところも、この会がふっくらと立体的で、しかし具体的かつ地に足のついた会である所以かもしれません。

参加した人にしかわからない、深い安堵感と、善友とともに目標に向かう心強さを得て、その場にいた全員がホクホクとした表情で会場を後にされ、この日も無事終幕しました。

≪ちょっと一息≫ なぜ「鹿のようにぴょんぴょん」?

ところで、なぜ「鹿のようにぴょんぴょんなの?」と不思議に思われた方も多いのではないでしょうか。このタイトルがつけられたのには、理由があります。

古くお釈迦さまの時代、ある国の国王が、お釈迦さまと一緒に御修行されている人々を見てこう記したのです。

「お釈迦さまと一緒に修行している修行者は、とても明るく、生き生きとして、誰かの悪口を言ったり、人を騙したりすることもなく、優しく、穏やかで、『鹿の心』のように好奇心が旺盛で、智慧に溢れている。」

「修行者の多くが、口をへの字にし、厳しい顔で修行に励む中、お釈迦さまのグループは、他のグループと違って、生き生きと輝いていた。」

この話を受け、佛心宗を起こす際に、大愚和尚はこう考えたといいます。
「これから仏教を学ぶ人は、このようなあり方でいよう。あらゆることに好奇心を持つ、鹿の心で取り組もう」と。

4頭の鹿が集う「慈縁の会」ロゴマーク

またお釈迦様の「修行をする人は、お互いを戒め整えあっていけるように4人以上で修行せよ。」という言葉から、「慈縁の会」のロゴマークは、4頭の鹿がモチーフにされています。

鹿のように跳ねて〜善友からのメッセージ〜

参加者のお2人と、サポートスタッフの感想をお聞きください。

⚫︎参加者:なおきさん

仕事や家族の問題が一気に押し寄せ落ち込んだ時、たまたまYouTubeで拝見した大愚和尚の言葉に救われた経験から、お釈迦様の教えに興味を持ちました。

「人を教育することはできない。人はただただ憧れている人の背中をみて、ああなりたいと思うだけである」「自分に集中するしかない」

これらの教えを聞いて以降、今自分が持っているカードで「何ができるか」を強く意識するようになりました。

そんな中、慈縁の会の存在を知りました。しかし、募集要綱にあるお題目は抽象的で、「鹿」の意味もよくわからず半信半疑、でもどこか導かれるようにして今日を迎えました。

ただ一つだけ期待したのは、とにかく「善友にお会いできる」こと。

大愚道場などのリアルな会の参加経験がない私にとっては、善友を知る大変貴重な時間となりました。本当にありがとうございました。

⚫︎参加者:麻美子さん

YouTube一問一答と出会って以来、人生が少しずつ上向きになっていると感じています。

というのも、当初から何か強く惹かれるものがありました。世の中には、観念論や精神論に終始し、実生活に落とし込めない教えが多い中、

大愚和尚が伝えるお釈迦さまの教えを学べば、母親である自分をしっかり根ざして生きられると思ったのです。

そして、いよいよYouTubeの世界を飛び出し、3月の名古屋大愚道場に初めて参加。その時偶然出会った参加者さんと一緒にランチをし、仏教の話で大変盛り上がりました。

「こんな風にまた皆さんと一緒に話をしたい」そう思った矢先、慈縁の会のお知らせが届いたのです。私にとっては、まさに「渡りに船」。当日のお題も、私の心にドンピシャなものばかりで、大変心地よく過ごさせていただきました。

私のように「この思いを共有したい。でもすぐ近くには話せる人がいない」という方も多いのではないでしょうか。本当によく企画して下さったと感謝しています。

今後チャンスがあれば、私もお手伝いしたいです!本当にありがとうございました。

⚫︎サポートメンバー:美善(びぜんさん

初めてお会いした方もあり、再会もあり、仏縁が広がっていく楽しさを感じられた一日でした。

普段の生活の中で、「仏教の話をするお相手はそう多くはない」という現状を踏まえると、目指しているものが同じ善友と向き合える「慈縁の会」は、大変有意義だと思います。

良かったのは、最後に全員で目を閉じて、自らの感情を振り返り、感想を述べたところ。「善友と向き合いながらも、自ら気づき、チャレンジし、変化が起きた」ことが、多くの方の感想から読み取れました。

「安心して、サンガや善友と繋がる」「自分に気づき、変容していく」まさに、この会の2つの目的が現実となったといってもよいのではないでしょうか。

そして、今回は運営側として参加しましたが、私にとっても挑戦でしたし、人と調和する修行であり、求めさえすればどんな修行もできる場だと感じられました。

今後どのように慈縁の会が広がりを見せるのか、今からとても楽しみです。

編集後記

私が、寺町編集室の一員として佛心会の行事やイベントを取材するようになり、1年が経ちます。さまざまな瞬間に立ち合ってきましたが、なかでもこの日は、一位二位を争う「佛心会員の楽しさ」を感じられる日となりました。

善友の声と笑顔が部屋いっぱいに広がり、そのエネルギーに、取材している私もすっぽりと包まれ、気づくと夢中でシャッターを切っていたものです。

一人一人が自立しながらも同じゴールを目指し、そして集まり、心から楽しむエネルギーの強さは、とてつもないものだとこの身を持って感じました。

この会をきっかけに、必ず何かしらの「変容」が起きると確信しています。

志保

慈縁の会(西日本)開催決定

来たる5月13日には、いよいよ「慈縁の会〈西日本〉」の開催が決定!開催場所は、福厳寺のお膝元、愛知県名古屋市です。

・日時:2023年5月13日(土曜日) 13:00~17:00(4時間)
・場所:名古屋市中村区 AP名古屋(株式会社TCフォーラム)Dルームにて

まだ募集人数に若干の余裕があります。西日本にお住まいの善友の皆さんの応募を、心よりお待ちしています。

【お申し込みはこちらから】

最新の投稿

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です