佛心の輪

「佛心の輪が広がっているのを、日々感じます」恭徳慈香さん・雅徳浩月さん/佛心の輪 #1

「体感できるブッダの教え」をテーマに、大愚和尚から直に仏教を学ぶ場として好評を得ている「大愚道場」。今回の主役は、その大愚道場の企画運営を担う、恭徳慈香(きょうとくじこう)さん・雅徳浩月(がとくこうげつ)さんのお二人です。

さながら太陽と月のような存在感で、大愚道場で参加者を温かく迎えるお二人は、昨年、大愚和尚から「佛心宗教化部の部長・副部長」の任を受け、佛心宗と皆さんをつなぐ架け橋としての役割を担われています。

またビジネスの面では会社経営者・会社役員としての顔を持ち、多くの方を導く社会のリーダーとしても活躍。

佛心の輪では、そのようなお二人が今に至った経緯、「人生の物語」を紹介いたします。

自身の成長を感じる「大愚道場」

「大愚道場の企画運営は、毎月1回どこかの都市で開催されます。スケジュールに先駆けて、慣れない土地をひた走り調整をするため、想定外のことも多々起こるんです。」

「ですが、たとえアクシデントがあっても、それを通じて自身が一番成長させてもらっているのを感じますし、それを苦しいと思うより『楽しさ』の方が上回っているんです!」
慈香さんは、明るく話します。

そして、浩月さんも足並みをそろえるようにそっと語ります。

「『ありがとう』といってくださる参加者の笑顔を見ると、やってよかったなと心から思います」

慈香さんは、人と人との架け橋となってソフトの面を、浩月さんは、最適な環境、会場探しなどハードの面を担当され、それぞれの得意分野を生かし、呼吸を合わせて行っておられます。

その様子が、大愚道場の凛とした中にも、あたたかさのある会場の雰囲気作りに繋がっているのを感じます。

絶望の「アイスマン」の氷が溶けはじめる

浩月さんは、福厳寺で開催されている授戒会(じゅかいえ)に参加し、「雅徳浩月」という戒名を授かった時、過去のとらわれを離れ、新たに生きていく決心をしたそうです。

過去のとらわれーーそれは、信頼していた仕事仲間に裏切られ、全てを失ったこと。その出来事をきっかけに、人との関わりを離れ「『笑うこと』を忘れて生きていた」と振り返ります。

しかし、暗闇を一人歩む浩月さんを救ったのが、慈香さんとの出会いでした。

当時、ある会社のファイナンス部門で働いていた慈香さんは、会社の存亡に関わるシステムのトラブルに直面します。社内の誰もがさじを投げたそのトラブルを解決するために現れたのが、当時の浩月さんでした。

人との関わりを避け、機械のようにシステムトラブルを解決していく浩月さんを、当時の人たちはアイスマン」と呼び恐れていたそう。

慈香さんは、当時の浩月さんの印象をこう語ります。

「誰もが解決できなかったシステムトラブルをたった一人で解決して、すごく仕事ができる人なのに、そばに寄ると氷のように冷たくて。他人を信じられない人なのだと感じました。」

その一方で、

「ある時、浩月さんのスーツに付けられたティンカーベルのピンを見て。ディズニー好きだった私は『きっとこの人は表面上は冷たい人だけど、心優しい人に違いない』と思ったんです。」

この出来事をきっかけに、二人のご縁はゆっくりと深まっていきました。

ミスターX(心の師)との出会い

一方、慈香さんも時を同じくして壮絶な経験をしていました。元夫の多額の借金が発覚。裏切られた悲しさに心が支配されてしまったと振り返ります。

「娘もいますし、このままだといけない。人生を立て直さなくては。」

そう思い、娘さんと二人で関西から東京へ移住し、無我夢中で日中夜働き続け、人生をよくするために学びも続けました。

しかし、心のモヤモヤをどう整理すれば良いのかわからず、当時黒いシルエットの人型写真をデスクに貼って、「私の心のモヤモヤを晴らしてくれる、ミスターX(師匠)に巡り会えますように。」と願っていたといいます。

そんな時、偶然にもYouTube「大愚和尚の一問一答」が画面に出てきたのをきっかけに、動画を見始めました。

動画を見て行くうちに、「私の探し求めていたミスターXは、大愚和尚様だ」と気づいたといいます。そして、浩月さんもその教えに強く共感し、二人で授戒することを決意したのでした。

さて、大愚和尚と出会い新たな道を歩み始めた二人。仏教の教えは、現在の生活にどのように生かされているのでしょうか。

続きはぜひ動画でご覧ください↓

編集後記

取材当日に待ち合わせをしていると、遠くから、柔らかな笑顔で手を降ってくださるお二人の姿がありました。

そのお姿からは、笑顔を忘れた「アイスマン」と呼ばれていた浩月さんも、心を支配された慈香さんも、まったく想像がつきません。

「どん底を経験した人でも、これほどまでに変化し、人に喜びを与える存在になれるのか……」私は心底驚き、心を揺さぶられ、大きな勇気をいただきました。

「『苦しみは手放すことができる』ということを、広く伝えたいです。」

壮絶な過去を乗り越えてこられたお二人の魂のメッセージが、一人でも多くの方の勇気や希望に変わることを願っています。

志保

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POSTED COMMENT

  1. Hana より:

    辛い体験を通して人は成長する機会を与えられているとつくづく思うばかりです。他人と深く関わりたい気持ちや、こうしたいと願うことがあるけれどなぜかいつも同じようなところで「やっぱりダメ」と戻ってを繰り返してしまいます。お二人のお話をうかがって共感する部分がございました。とても励まされました。感謝申し上げます。

    • shiho より:

      Hanaさん、コメントありがとうございます。お二人のストーリーが、Hanaさんへの励ましのメッセージとなったこと、大変嬉しいです。よろしければ、大愚道場にもいらしてください。きっと、「気づき」が自分を前に進めてくれると思います。ぜひお待ちしています。

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