一問一答ものがたり

「自分を信じる力」を育てる方法

私に刺さった一問一答、今回ご紹介するのは「「自分を信じる力」を育てる方法」です。

「中毒や依存から抜け出したい」
「自分に自信を持てない」

何かに依存せずに、自信を持つには、どうしたらよいでしょうか?

大愚和尚の仏教の教えが紐解く答えと、このテーマが私に刺さった理由をご紹介します。

ご相談者のお悩み

ペンネーム、マッサン40代の男性のお悩みです。

私は悩みや壁にぶち当たるとサプリメントに頼ってしまいます。

子供の頃にいじめられやすかった私は、筋トレをしては、プロテインやアミノ酸などを取って体をたくましくしてきました。

また大人になり人間関係で落ち込んだりすると、心が落ち着くサプリメントを取ったりしています。

サプリメントに依存すると体に良くないのは分かっていますが、今の状況を打開したくてどうしてもサプリメントに頼ってしまいます。

何かに依存しなくて済む方法を教えてください。よろしくお願いします。

大愚和尚の教え

「夜もすがら 仏のみちをたずぬれば わが心にぞ たずねいりぬる」

一休さんというお坊さんが残した言葉です。

これは、「昼も夜も仏の道・悟りとはどこにあるんだと尋ね回り修行したが、結局その答えは自分の心の中にあった」という意味です。

一休さんらしく非常に素直な言葉で、真理が表現されています。

私は何か新しいことを始める時、それが得意なこと苦手なことにかかわらず、仕事でも私生活でも、いつもこの一休さんの言葉を自らに言い聞かせています。

自分に自信がない人が新しいことにチャレンジする場合、「こんな自分でいいのかな」という不安を抱えます。

なぜなら人は、自分の心に隙間がある、つまり自分は不完全であるということを、どこかで分かっているからですね。

そして、その隙間を埋めたいという気持ちを持つのも自然なことです。

誰しも、人間という「完成していない命」をどう歩むのか、どう生きるのか、その根本的な部分に不安を抱えています。

しかし最終的に、自分で一つのことを磨くということは、それを外に求めるのではなくて、自分の内側を探求していくという作業なのです。

ゆえに一番悲しいことは、他の人に認められず馬鹿にされることではなく、自分が自分のことを馬鹿にして認められないことなのです。

さて、マッサンさんの問題は何か。

大愚和尚は、問題は「心の不安、自分の弱さを埋めるものが、常にサプリメントであることだ」といいます。

なぜなら、サプリメントを主体にして物事を進めようとすることで、「お前はサプリメントを取らなければできないダメなやつだ」と、無意識に自分に暗示を与えていることになるからです。

さて、相談者さんはこれからどのように「自分を信じる力」を育てていけばよいのでしょうか。

処方箋を見ていきましょう。

続きは動画でご覧ください。(下の画像をクリックしてください)

編集後記 

「自分を信じていますか?」

どれだけの人がこの問いに、「Yes!」と迷いなく答えられるでしょうか?

私自身も、仕事・子育て・人間関係など、あらゆる面で"自分を信じる力"を試されていると感じることがあります。

そのたびに、自分を信頼するために「自分の内側」を振り返るようにしています。

なぜなら、「自分がやったこと、やらなかったこと」は自分自身が一番知っていると感じるからです。

自分の外側に答えを求めたところで、自分の内側以上に「自分がどう向き合ったか」を知っているものはありません。

一問一答の中で紹介された一休和尚の言葉は、自信を育てるための根底の真理ではないでしょうか。

「自分を信じていますか?」の問いかけに、肩の力を抜いて、笑顔で「Yes!」と答えられるように

何気ない毎日の中でも、自分の内側を探求することを忘れずにいたいと思います。

                                     野田悠子

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