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自分を奮い立たせてくれた言葉|佛心の輪インタビュー(1-2 アメリカ編)|ネブラスカ州:薫(Kay Worl)さん

2024 10/20
佛心の輪
2024年10月5日2024年10月20日

  海外での生活にはさまざまな困難が伴いますが、特に大きな課題となるのが「自分らしさ」を保ちながら異文化で認められることです。

 波乱万丈の「人生の物語」にフォーカスし、インタビューを通じて、それぞれの「人生の気づき」をご紹介する佛心の輪。今回は前回に引き続き、薫(Kay Worl)さんの挑戦について、深掘りしていきたいと思います。

(前回のあらすじ)

 大学受験に失敗したことをきっかけに、津田塾の専門学校に進学。その後「プロモーターになりたい」夢を抱いて渡米した薫さん。しかし、憧れのアメリカでの生活には、言葉や価値観の違い、子育ての困難、さらにはキャリアの挫折など、さまざまな試練が待ち受けていました。(詳しくはこちらをご覧ください)

目次

海外にいて、一番大変なことは?

恵津子:海外に住む上で、何が一番大変だと思いますか?

薫:そうですね。言葉の壁は最初の2〜3年、あるいは5年くらいは苦労しますが、そのうち慣れます。言葉は道具なので、やがて使いこなせるようになりますから。

 それよりも、人間関係ですね。私はオマハに住んでいますが、ここは白人が多い州。東海岸や西海岸のように東洋人が多くなく、日本人も少ないです。

 ありがたいことに、私は差別を感じたことがあまりないんです。しかし、そこには人間性が大きく関わってくると思います。

恵津子:もう少し具体的に教えてもらえますか?

薫:たとえば、私たちは日本で生まれ育ち、大人になってからアメリカに来ました。アメリカで生まれ育ったり、子どもの頃から住んでいる人とは違います。

 ある程度、年齢を過ぎてから学んだ私たち日本人の英語には、特有のなまりがあり、それが職場での違和感につながることがあります。そしてこの違和感は、誤解を生んだり、ともすれば差別へと発展することがあります。

 そしてときには、不条理な人や出来事に遭遇することもあります。けれど、私にとって重要なのは「日本人」という以前に、「KayはKay」と、ひとりの人間として認められるよう努力することだと思うのです。

恵津子:なるほど。

薫:10数年前に病院で働いていたとき、アフガニスタン出身の女性と一緒になりました。

 彼女は当時、唯一の外国人。私が入ったことをとても喜んでくれました。

 ただ、「外国人同士で助け合って、差別に立ち向かおう!」といわれたとき、私は驚きました。そんな風に考えたことがなかったからです。

 自分が外国人であることは変えられない事実ですが、それをどう受け止めるか。それがだいじだと思うのです。

恵津子:なるほど。すべては自分次第だと。

薫:はい。被害者意識を持つのではなく、自分自身を対等に受け入れてもらえるよう努力することが重要だと思います。

 アメリカに住んでいる日本人として、自分を誇りに思い、その立場で勝負する。

 レッテルを貼られるのは仕方ないとして、それをどう乗り越えるか…ではないかと。恵津子さんはどう思われますか?

恵津子:確かに。レッテルは毎日、貼られっぱなしですよね(笑)。

薫:そうですよね!

年齢とともに深まる不安

恵津子:昨年、ロサンゼルスで開催された「大愚道場 一問即答」では、さまざまな差別があるなかでの外国生活の苦しさと解決方法について、大愚和尚さまに相談させていただきました。

 差別は残念ながら存在し、場所や環境、見た目によっても扱われ方が変わります。それでも、自分がどうありたいか、何ができるかを考えて進むことが大切ですね。

薫:そうですね。それは日本も同じかも。日本でも外国人への対応は課題です。どこにいても、生きることの大変さは同じだと思います。

恵津子:確かに。母国でない場所で生きるのは大変ですね。習慣や考え方、食事など、いろいろなことが違いますから。

薫:若い頃はよかったですが、歳をとるともっと大変になるでしょうね。

 たとえば、オマハは地元で生まれ育ち、一生を過ごす人が多い場所。よそ者はよそ者として扱われがちです。友達ができても、どこかで一線を引かれているように感じます。

 だからでしょうか。アメリカにきて結婚し、その結婚がうまくいかなくなったいま、老後をどのように過ごすか、真剣に考えるようになりました。

恵津子:私も、老後をどこでどう過ごすかをよく考えます。

 私は主人が年上なので、いずれひとりになる可能性が高い。そのときどうするかを考えてもなかなか答が出ませんが、定年後に日本に引き上げる方が多いのも理解できます。

薫:それは私もすごくわかります。父がアルツハイマーを患い、認知症になったとき、私もすごく怖くなりました。いつ自分もそうなるかわからないですからね。

「一問一答」との出会いが新たな視点と心の支えに

 薫さんが大愚和尚の「一問一答」に出会ったのは、キャリアの挫折から新たな仕事を探していたときでした。

 それは、自分自身を、そして人生を見つめ直す機会となりました。

 なかでも、「お金に縛られない生き方」などの動画が、彼女にとって新たな視点をもたらし、次第に心の支えとなっていきました。

恵津子:どんなきっかけで「一問一答」に出会ったのですか?

薫:スーパーバイザーから降ろされたとき、まず新しい仕事を探さなきゃと思いました。そして、「なぜ私はこんなに働いているのか」「何を恐れているのか」と考え始めたんです。

 息子や周りから「なんでそんなに働くの?」と聞かれると、「お金が必要だから」と答えていました。でも、実際には経済的にそこまで大変じゃないと気づきました。

 それで、「なぜこんなにお金に執着しているんだろう?」と思うようになり、いろいろ調べていくうちに、和尚さまの「一問一答」にたどり着いたのです。

 「お金に縛られない生き方」などの内容に、最初はピンとこなかったのですが、次第に興味が湧いてきて、次々と視聴するようになりました。

恵津子:以前、薫さんが「自分はワーカホリックだ」といっていたのを思い出します。お金がないと、老後この国で生きていくのは大変だからとおっしゃっていましたね。

 私もふたつの仕事をかけ持ちしていますが、多くの同僚や周囲の人も同じ状況です。和尚さまがおっしゃる「お金教」にハマっている人が多いと感じます。

 私の場合は夫が失業していた時期があり、それがきっかけで仕事をかけ持ちするようになりました。

 夫が再就職して、私がそこまでしなくても問題ない状況になっても、物価の高騰や将来への不安、医療費の高さ、そしてよそ者扱いされるなかでの安心材料が、お金にあったのかもしれません。

薫:わかります、お金がこの国では何といっても武器になりますよね。

自分を奮い立たせてくれる、言葉の宝物

恵津子:職場を変えられたんですよね?

薫:はい。これまでは医療従事者側として15年ほど働いてきましたが、今回、初めて医療保険側に移りました。

 この国のヘルスケア全体を理解する立場にいるいま、これまでの経験が役立っています。

 ちなみに、新しい仕事を探している際、心の支えにした宝物の「一問一答」があります。

恵津子:ぜひ教えてください!

薫:「人生の『新たな一歩』を踏み出す勇気が欲しいあなたへ」という動画です。

 その動画は、5年前の「あきば大祭」の際、和尚さまが太陽幼稚園でお話しされている様子を撮影したものです。

 和尚さまは、新しい一歩を踏み出すときには、初めはバランスを崩すということをデモンストレーションで示されていました。

 そして、「オンピラピラ ケンピラ ケンノンソワカ」と3回唱えることで、恐怖を乗り越えられると教えてくださいました。

恵津子:その教えには具体的にどんな意味がありますか?

薫:私たち生きている者は、崩れた状態を嫌う。安定した状態から不安定な状態になることが怖い。

 でも、歩くことを怖がっている限り、人生は一歩も進みません。だから、そのとき、バランスを崩すときに、この言葉を唱えて歩くと、突破口が見えてくるのだと。

恵津子:一歩を踏み出すのが怖いとき、この言葉を唱えたらいいのですね。

薫:はい。仏さまは私たちの心が弱っているとき、迷いがあるときに、親のような厳しさと慈悲をもって支えてくださる。だからそんなとき、この言葉を唱えると、力が湧き出てくるのだと、和尚さまは教えてくださいました。

 3年前にスーパーバイザーとしての仕事がダメになったとき、1年前に仕事を変える決意をしたとき、そしてこの7月に仕事を変えようとしていたとき、何度もこの動画を見返しました。いまも毎朝唱えて、自分を奮い立たせています。

 薫さんの経験を通して、異国での挑戦や、新たな一歩を踏み出すことの大切さが心に響きました。

 次回は、彼女がどのようにして「一問一答」の教えを実生活に活かし、さらに前進していったのか、詳しく伺っていきたいと思います。

(次の対談はこちらから)

薫さんオススメ動画「大愚和尚の一問一答」↓

(感想、メッセージは下のコメント欄から、よろしくお願いいたします。by寺町新聞編集室)

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この記事を書いた人

エンジェル 恵津子のアバター エンジェル 恵津子

東京都出身。音大卒業後イギリスに渡り、現在はアメリカのカリフォルニア州立病院で音楽療法士として勤務。和太鼓を用いたセラピーは職員、患者共に好評。厳しい環境下で自分に何ができるのか模索しながら、慈悲深く知恵のある人を目指して邁進中。
歌、折り紙、スヌーピーとスイーツが大好き。

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