こんにちは、寺町編集室の志保です。
春らしい春が待ち遠しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
春といえば、昨年の4月にナーランダ出版に入社した時のことが思い出されます。
今回は、どのようにして私がナーランダ出版に入社し寺町新聞に関わることになったのか、その道のりについてお話します。
ご縁の道
さかのぼること5年。私は40歳からフリーライターとして活動をはじめました。しかし1年もたつと、自身の足りなさを痛感するようになり、あるオンラインのライターコミュニティーで学ぶことにしたのです。
コミュニティーでは時折、仕事の紹介がありました。その中の一つ、「YouTubeで人気の和尚の記事を書く」という募集に心惹かれた私は、進んで手を挙げました。
それが、私が初めて大愚和尚を知った瞬間でした。
あくまでもオンライン上の仕事のため、大愚和尚に直接お会いすることはありません。
しかし後日、大愚和尚のいらっしゃるお寺が、偶然にも我が家の近隣の県にあることを知り、「これは行かなければ」と、ちょうどその時期に「春のお祭り」が行われていた福厳寺に向かいました。
そこで初めてお会いしたのが、知哲編集長でした。その時のご縁が、今もこうして続いているというわけです。
苦しみの中で見出した光
私には、10代後半をうつうつと過ごした過去があります。
大学受験直前に、親の会社の経営が傾いたため、急遽進学を諦めたのです。大学に行くことを目下の目標に据えていた私は、心に大きな穴が空いたようになりました。
さらに追い打ちをかけるように、突如として顔に大量の吹き出物が発生。ホルモンの乱れと心の病が重なり、顔に表れたのでしょう。人前にでることが怖くなり、何に向かってどう生きていけばいいかわからなくなってしまったのです。
今となれば、すべてが自分の思考や行いの結果であり、責任は自分にあるとわかります。でも、その時はわかりませんでした。
「人」のせいにしていたからです。
親が悪い、社会が悪い。
何で私がこんな目に合わなければいけないのか、と。
しかしそんな私を救ってくれたのも、また「人」でした。
学歴も経験もない私を信じて声をかけてくださる人のおかげで、20〜30代にさまざまなチャンスをいただき、成長できたと感じています。
こうなったのは、私が背水の陣の決意で、「これまでのプライドや、こだわりを捨てて、人のご縁を頼りに生きよう」と強く思っていたからかもしれません。
いただいたご縁は、無駄にしてはいけないですね。
大愚和尚は、「自立とは、自分一人では生きていけないと自覚することだ」とおっしゃいます。
(※以下の動画で、「自立」と「縁」について大切なことを教えてくださっています。ぜひご覧ください。)
これまで出会ったすべての人のご縁のお陰で、今こうしてナーランダ出版に入って、寺町新聞に関わり文章を書かせていただいています。感謝の念に堪えません。
しかし、まだ自覚が足りないと感じる時があります。「真の自立」へは、まだ道半ばです。
この一通の寺町の風が、みなさんがご縁の糸を手繰り寄せ、先に続く道を力強く進むきっかけとなることを願っています。
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by寺町新聞編集室