佛心僧学院

卒業生が語る!「私が佛心僧学院で学んだこと」

佛心僧学院4期生の募集期間が終盤に近づいています。これまでに600人もの人が学んだ僧学院。ここではどんなことが学べるのでしょうか。実際に受講された2人の卒業生にお話を聞きました。

野田悠子(のだゆうこ)さん  ◆佛心僧学院3期生◆

Q:受講されたきっかけを教えてください。

女性専用リラクゼーションサロンで、お客様と1対1で向き合いながら、リンパマッサージなどの施術を行っています。

セラピストという仕事をしていると、お客様から悩みを打ち明けられることがあります。家族や友達に言いづらいことも、ほどよい距離感にある他人の私なら話していただける。だとすれば、お客様の気持ちに応えられるようもっと自分を磨かなければ…。そんな思いに駆られていたところ、僧学院の募集を知り、自分を成長させるいいチャンスだと考えたのがきっかけです。

Q:実際に受講していかがでしたか?

世界史や日本史が仏教的視点から解説される前半の講義では、壮大な歴史絵巻を見ているような気持ちになりました。

講義の流れとしては、毎週配信される動画を視聴し、その後、課題を提出します。課題は自分の感想を書けばいいのですが、ちゃんと受講しなければできないので、期間中は学びを優先できる環境を整えました。それでも仕事が忙しく受講がままならない時は、無理せずできる時に集中的に行いました。

Q:どんな講義が印象に残りましたか。
一切の生きとし生けるものは幸福であれ、安穏であれ、安楽であれーー。「慈悲心」の講義で教わった、仏教で最も大切なフレーズの1つですが、お釈迦様の慈悲心とはなんと奥深いのだろうと驚きました。同時に慈悲心に対する見方も変わりました。それまでは、人に優しくする、思いやるという感覚で捉えていましたが、ときに強い言葉で働きかけることも慈悲心だと学びました。

和尚様の流暢な語り口で進められる講義はとてもわかりやすく、どのお話にも惹き込まれます。一度で理解できない内容もありましたが、立ち止まらず、とにかく知恵のシャワーを浴びて、浴びて、浴び続ける。そうすることで、少しずつ仏教の輪郭が見えてきたように思います。

Q:卒業後、ご自身に変化がありましたか?

たとえば落ち込んだり、イライラすることがあった時。以前はその感情に支配されていたのが、自分を俯瞰で眺める視点を持つことで、すぐにそこから抜けられるようになりました。

「諸行無常」についても見方が変わりました。私は学生時代に近しい人が急逝し、以来、命は儚いものという思いが常に心の中にありました。でも、限りあるからこそ、生きているうちに何かの役に立たなければならないのですね。命のあり方を前向きに捉える気持ちが自然と湧いてきています。

Q:僧学院を通じた仲間とのつながりなどはありましたか?

学院のFacebookを通じて知った方々との交流がいまも続いています。最初は緊張や遠慮もありましたが、同じ志を持つ者同士、すぐに打ち解けられました。

お釈迦様は「サンガ」というグループで修行することを勧められたといいます。1人だと怠けたり、くじけたり、独りよがりになる…などが理由だそうですが、Facebookでの交流はまさしくサンガ。そこには年齢も性別も価値観も違う、さらには海外在住の方もおられます。そうした方々と関わり、もまれることで鍛えられ、私の心の固くなっていた部分がほぐれていくのを感じました。

皆さんの存在がいつも心のどこかにあって、何かあった時は「あの方ならこう考えるのではないかしら」と思ったり。お会いしたこともないのに自分をさらけ出せてしまう、そんな仲間ができたことも大きな財産です。

Q:まだ受講されていない方にメッセージをお願いします。

人生をもっと力強く、実り多く。そんな気持ちで志した僧学院。全課程を終えたいま、広く視野を持つことで、さまざまな問題を克服できると知りました。もしあなたに悩みや迷いがあるのなら、一歩踏み出してみませんか。きっと人生を切り開く上での、大きなヒントに出会えるはずですよ。

慈覚光洋(じかくこうよう)さん◆佛心僧学院1期生◆

Q:受講されたきっかけを教えてください。

社会福祉士として、長年、地域の皆さんのお手伝いをする仕事に携わってきましたが、3年前、勤めている高齢者施設の事務長を拝命。以来、自分に務まるだろうかとの不安にかられるようになりました。

救いを求めるようにYouTubeを検索したところ、出会ったのが『一問一答』。たちまち「この和尚様はすごい!!」と惹きこまれ、もっと仏教を学びたいと受講を決めました。

Q:どんな講義が印象に残りましたか。

お経や座禅、瞑想などを学ぶのかと思いましたが、全く違いました。講義はなんと、宇宙の始まりからスタート。これには衝撃を受けました。さらに講義は人類の起源へと続き、命は自分だけのものではないことを再認識しました。

和尚様がインドに行かれた際、偶然見かけたという高齢の男性のお話にも感銘を受けました。その方は車が転倒しないようにと、何年も道路の轍(わだち)を埋め続けているとか。功徳とは、誰かのために生きること。私もそんな生き方をしてみたい…という気持ちが湧き上がった講義でした。

Q:受講中、工夫したことはありますか?

毎週水曜に配信される講義は遅れず受講したいと思い、通勤時間などを利用し聴講。土日で課題をまとめるという流れで取り組みました。講義が長時間に及ぶ回は、仕事の昼休みを利用して聞くことも。受講を習慣化させたいと、忙しくても時間を作るよう努めました。

その際の手がかりが、整理整頓について教わった最初の講義。それまで日常的に行っていたものを書き出し、優先順位をつけたところ、あまり必要でないものに時間を割いていたことに気づきました。学びの妨げになるものを排除した結果、自分に必要なものが明確になりました。

Q:卒業後、ご自身に変化はありましたか?

確実にストレスが減りました。明るい気持ちで一日を始められるようになり、ざわざわと波立つ心が穏やかになったと感じます。

自分を周りの人と比べたり、卑下することも少なくなりました。何気ない毎日がとてもありがたく、愛おしいものだと思えるようになりました。

Q:僧学院を通じた仲間とのつながりなどはありましたか?

Zoom交流会、行事体験、Facebookグループなど、学院生同志がつながる場があることも特徴的です。中でもFecebookグループは、いまも活発な交流が継続。そうした仲間たちと大愚道場やあきば大祭で会えた時は、本当に感激しますね。

うれしい時、楽しい時、辛い時、悲しい時、一緒に思いを分かち合える友がいる。個人的にはこれが卒業後の一番の宝物です。

Q:まだ受講されていない方にメッセージをお願いします。

和尚様の言葉通り、仏教はまさしく「知識ではなく実践」です。頭で理解したことのほとんどは、悲しいことに忘れてしまいますが、体感し実践したものはしっかり残ってくれます。

自分が幸せになりたいと思って行動したことが、自分以外の人の幸せにつながる。僧学院で学んだのは、そんなすごい教えでした。そしてこの幸せを、1人でも多くの方と共有できたら…。僧学院での学びが、皆さんの課題を乗り越え、幸せな明日を切り開く力になりますように。心からそう願っています。

取材を終えて

「卒業は終わりではない、いまようやくスタートラインに立った気持ち」と野田さん。「自分を卑下するのも慢心。その気持ちが出てきた時が修行のチャンス」と慈覚さん。お2人の真摯に仏教に向き合う姿に深く共鳴するとともに、その晴れやかな表情には頼もしさを感じました。

大愚和尚の熱のこもった講義から。現代版サンガを通じた善友から。変化を求める人に、力強く背中を押してくれる場所、それが佛心僧学院であることを、改めて確信できた取材でした。

杉井千美

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