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【あきば大祭】~結びつく自灯明の歩み~前編 

2025 10/10
寺町ニュース
2025年10月8日2025年10月10日

今年も早いもので、残り2ヶ月を切りました。福厳寺で恒例の年末行事といえば、『あきば大祭』です。今年2025年は12月6日(土)に開催されます。あきば大祭とはどういう行事なのか、昨年の様子から振り返ってみたいと思います。

2024年12月7日(土)。美しい紅葉に彩られた境内にて、あきば大祭が開催されました。寺町新聞では取材班がリアルに見聞きした様子を、前・後編に分けてお伝えします。

この年ならではとなった出来事も多数あり、具体的にはどのような内容だったのでしょうか。また、その中から多くの大切なメッセージも発せられました。ぜひ最後までご覧いただけましたら幸いです。

目次

人々は何に惹かれ集うのか?

当日、夕刻の火渡り神事の時刻が近づくと、その開始を待つ長い列は山門を出て、境内の入口に達するほど続きました。

また来場者は地元の愛知のみならず、新幹線や飛行機で遠方から足を運ばれる方も、少なくありません。年齢層もさまざまで、小さな子どもさんを連れた、家族連れの姿も目立ちます。

あきば大祭には、何故これほど多くの方が集うのでしょうか。

列に並んでも行きたい場所、それは世間一般の多くでは評判のレストランやアーティストのライブ、あるいはテーマパークのアトラクション等です。

福厳寺のあきば大祭も、お祭り広場でさまざまな楽しみを味わえますが、お祭りの最後に待つのは「火の道」であり、決してハッピーな気持ちになれる雰囲気とは違います。

それにも関わらず、これほど多くの人が集う理由は、どこにあるのでしょうか。

あきば大祭の3つの柱

あきば大祭の前日、本堂には大勢の「奉賛者(ほうさんしゃ:お祭りの運営や準備のお手伝いを、自身のご修業として行う一般の修行者)」が集まり、会場の設営や清掃など、それぞれの活動に精を出されていました。

奉賛者は有志の集まりで、行事の開催に向けてさまざまな役割りを担っています。あきば大祭のように大規模な祭りは、福厳寺の僧侶、職員だけですべてを担うことは出来ません。

細かな部分も含め、各地から大勢の人々を迎え入れる体制が整えられるのも、奉賛者の協力があってこそです。

もともとの顔見知りも、福厳寺に来てはじめて顔を合わせた人も、同じ目的へ向かって、それぞれの役割りに臨むうちに、お互いの関係も深まって行きます。

なお、この奉賛者は希望者がたいへん多く、受け入れの関係から今回は抽選という形になりました。

そして当日の朝。冷たく澄み切った空気に、キリッと頭が引き締まるような雰囲気の中、本堂にこのお祭りに関わる人々、スタッフ全員が集合。朝礼で般若心経を唱え、それぞれの動きを確認し合ったあと、大愚和尚よりお話がありました。

祭りには3つの力がある

「最近はコロナ禍が過ぎ、全国のいろいろなお祭りが再会できるようになってきました。

「祭」には力があります。

それを持ち続ける祭りはこれからも続きますが、力を失ってしまった祭りは衰退することになるでしょう。

この『力』とは何か、具体的には3つあります。

1つ目は『人を集める力』です。

今日のあきば大祭も、たとえば屋台で美味しいものが食べられる。たとえばお寺の雰囲気が好き、火渡りを体験してみたい。

さまざまな理由から、大勢がいらっしゃるでしょう。

人は誰でも温かさを感じる場所、美しい場所、気持ちの良い場所に集まります。だからこそ皆さんの作り上げる雰囲気が、とても重要になります。

2つ目。人が大勢集まるのは良いのですが、それだけでは烏合の衆と同じで、まとまって動くことはできません。

そこで大事なのが『リーダーの存在』です。

リーダーとは、自分のためではなく、全体のために動くことができる人です。

今日も皆さんは途中で、どうしても疲れを感じたり、お腹が空くことがあるかも知れません。ですが、そんな時でも、「それは他の人もきっと同じ」と考え、最後まで集中力を切らさずに自分の役割を全うする。

このようなリーダーの資質をもつ方が、祭りを通じてリーダーへと育っていくのです。

そして3つ目。人々が集まりリーダーが育てば、それらを『結びつける力』が欠かせません。

いつもは仕事も住んでいる地域も違う、そういう人たちが共同作業を通じて仲間になります。ただし傍観者では、仲間になれません。自分に出来る事があればサッと助けに入り、出来ない事であればじっと見守る。

この過程を通じて人は仲間になって行きます。そして参拝者もひっくるめて、この共同作業に巻き込んでいく仕組みが「祭」であり、お祭りの大いなる力です。

夏の時期、この近くの郡上八幡(ぐじょうはちまん)という地域で行われる盆踊りがあります。このお祭りは素晴らしいのです。

踊り手たちは見事に踊りつつ、見物客の人達にも『一緒に踊りましょう』と手を差し伸べて、引き込みます。

たとえ普段はロックやポップが好きな人でも、ここでは全員が同じ音頭に合わせて、上手いも下手も関係なく踊ります。

こうして引き込まれた方は『これは自分の祭りだ』と感じて、気付けば仲間になっているのです。

さて、ここにいる皆さんは準備や片付けも含め、参拝者が安全にお祭りに参加できるように、最後まで自分の役割を全うするリーダーです。

ブッダの教える慈悲心を持って、そして皆さん自身もどうか、事故やけがの無いように臨んでください。」

・・・

始まりの朝、すべての運営スタッフが、この言葉を胸に刻み、あきば大祭の長い一日がスタートしました。

さまざまな出会いと再会

あきば大祭の開催直前、福厳寺の典座(てんぞ:禅寺で食事を司る役職)を務める、慈庭(じてい)さんが、学校給食さながらの巨大なお鍋で、大根を煮込んでいました。

今やあきば大祭の名物となっている大愚煮(たいぐに)、その仕込みは前日から行われ、45本の大根を使用し約200人分が調理されていました。大愚和尚のリクエストにより、今年は隠し味となるニンニクの量も、増量で煮込まれています。

その後お祭りがスタートすると、大愚煮を販売する今日庵のテントには、早くも来場者の列が出来ました。

真冬なので周囲の気温は低いですが、それが大愚煮の味わいをいっそう際立たせます。

煮汁がたっぷり染み込んだ大根は口の中でハラリと溶け、大サイズのサトイモもホクホク。そして柔らかな鶏肉はジューシーで、気付けば身体の芯から温まります。

また他にも彩り豊かな食べ物やスイーツ、飲み物の出店が来場者を楽しませます。

それらに加え、さまざまな仏性(自分の得意なこと)を活かして作られた商品やサービスのブースも、たいへん盛況でした。

ナーランダ出版のグッズの売り場では、大愚和尚の新著『言葉の力』、そしてその共著者でもある、(株)文道の、藤吉豊さんと小川真理子さんを招き、その場でサイン会も実施されました。

著者と顔を合わせられ、またサイン本を手に出来る特別感に、喜ぶ購入者の表情が印象的でした。

また中央のフリースペースでは多くの方が談笑していましたが、その中には前年に取材させて頂いた、ブルガリア出身のキリルさんの姿もありました。

以前はお1人で、初めて来られていたこともあり、まだ慣れない感じで過ごされていました。それが今回は運営スタッフに混じり、和気あいあいと話しています。

聞けばあれから佛心会に入り、テンプルステイにも参加。そのご縁から、多くの仲間が出来たとの事でした。

1年間の進展に驚くとともに、取材班としてもまたお会いでき、嬉しく感じられた瞬間でした。

このように運営スタッフが、来場者に話しかけている場面も多く見られ、小さなリーダーたちがご縁をつないで行く光景は、今年のあきば大祭を象徴する場面となりました。

加持祈祷

午後になると秋葉本殿において『加持祈祷』が、執り行われました。

非日常の静寂に包まれた、お堂の中で、僧侶の読経が始まり、そして体の芯まで届くような太鼓の音が、参拝者の心身に響きます。

その音は、さながら心身の底に溜まった歪みや汚れを、打ち消すかのような力強さです。

また左右に流れるように開閉される経典の所作から、古式にのっとった伝統の儀式を感じさせられます。

そして儀式が後半に差しかかると、朱色の法衣をまとった導師(大愚和尚)が、秋葉三尺坊(あきばさんじゃくぼう)になり変わって、参拝者たちに手をかざし堂内を巡ります。

その瞬間、どなたも自然に背筋を正し、合掌の姿勢になった参拝者たちは、導師が唱える「秋葉真言」の覇気によって、さまざまな執着や、邪気が払われます。

ご祈祷が終わり夕刻が近づくと、あきば大祭は後半のクライマックスとも言える「火渡りの儀」に向け、境内の雰囲気が大きく変わり始めます。

この特別な1日の中でも、とくに根幹をなす大切なメッセージ、また参列者の生の声なども載せていますので、ぜひ合わせてご覧頂けましたら幸いです。

≫後編【あきば大祭2024】~結びつく自灯明の歩み~

2025年福厳寺あきば大祭公式WEBはこちら
https://akiba.fukugonji.com/

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この記事を書いた人

原田幸文(こうぶん)のアバター 原田幸文(こうぶん)

寺町新聞の執筆・取材を担当。Yahoo!ニュース歴史・文化ライターとしての顔も合わせ持つ。小学生の秘密基地から南米のアマゾン川まで、どこへでも探訪。そこにある興味や発見、人の想い。それらを分かりやすい表現で、書き綴るのがモットー。趣味は環境音や、世界中の音楽データを集めて聴くこと。鬼滅の刃とドラゴンボールZが大好き。

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