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【花まつり2023・大愚和尚法話】解き放つべき心の鎖と、世界を幸せにする本当の愛

2023 11/27
寺町行事 佛心大祭 寺町ニュース
2023年6月13日2023年11月27日

2023年4月29日土曜日、福厳寺にて、お釈迦さまの誕生を祝う「花まつり」が行われました。

来場者に、また佛心大祭を伝え聞いた方に、もっともお伝えしたいメッセージ。それが花まつりの後半、大愚和尚より法話にて語られました。 以下にお話の内容を抜粋しましたので、是非、お読み頂けましたら幸いです。

目次

人間の尊厳とは?

今から約2600年前、場所は今でいうインドの北側(ネパール)。人々の間では、王族の子は王族、奴隷の子は奴隷として、一生を定められる価値観が当たり前でした。

ある司祭は、子に言いました。「お前は高貴な血を受け継いでいる。よく神に仕え、人々を導くのだぞ」

ある奴隷の母は、子に言いました。「あなたには汚れた血が流れている。人が避けるような仕事をして生きて行くのよ」。・・その子は自分の運命を理解し、本当にその通りに生きて、死んで行きました。

しかし突然、そうした価値観を真っ向から否定する人物が現れ、こう言いました。

「そうではない。人間の尊さとは、そうではないのだ!」

生涯をかけて、それを命がけで説いて回った人物。それが、お釈迦さまでした。

大愚和尚法話

ここからは、2023年花まつりの大愚和尚の法話をお楽しみください。

花まつりには欠かせない動物

みなさんは、動物が好きですか?

あなたは、動物が好きですか?

・・わたしは大好きです。

イヌもネコもヤギも、キツネもネズミも、そしてニンゲンも。

・・わたし自身も動物です。

だから動物に興味がある。いつも動物を面白いと、動物を友と、

動物を先生だと思っています。

さて、きょうはお釈迦さまの誕生を祝う、花まつりです。それにまつわる物語には欠かせない、1つの動物がいます。

それは・・ゾウ。

「ゾウさん、お鼻がながいのね♪」私たちは子供のころ、そんな歌を聞いて育ちますね。気は優しくてチカラ持ち。とってもおだやかで、かわいらしい動物。

・・本当にそうでしょうか?

本当に恐れるべきもの

ゾウは、この地球の陸上で、最大最強の動物です。アフリカゾウのオスは、8~9トンもの体重があるといいます。

そんなゾウが怒り狂い、地響きを鳴らして突進してきたら、どうなるでしょうか。自動車さえ、ひとたまりもなく吹っ飛んでしまうでしょう。

私たちはライオンを、百獣の王と言います。しかし、そんなライオンでさえ、一目散に逃げ出すでしょう。ひとたび荒ぶれば、もう何者も手をつけられない、最大最強のゾウ。

それを人間は、サーカスでは自在に操ります。ボールを鼻で投げたり、足をあげてポーズを取ったり。ゾウに比べれば、はるかに脆弱で小さい人間のいう事を、なぜ聞くのでしょうか?

そのキーワードは“小さい”です。

サーカスのゾウは、小さい頃から調教されます。ずっとヒモで繋がれ、逃げようとしても、逃げられない。それを何度も何度も繰り返すうちに、学習するんです。

「これから、逃がれることはできない」

大人の巨体になれば、きっと小さなヒモや鎖なんて、引きちぎるチカラは持っている。でも、それはちぎれないと、信じているんです。

・・そして、もう一つ。調教師の人達が使うのは、小さな細い棒。その先には、小さなフックがついている。この道具を“アンカス”と言います。

ゾウに警告を与えるフック。これを細かく引っ掛けて、コントロールするんです。

「いう事を聞かなかったら、痛いよ?」

ずっとずっと小さい時から、身体に覚え込ませるわけです。もしコントロールから外れそうになったら、それを思い出させる。かくしてサーカスは、成り立っています。

・・わたしはサーカスの批判を、しているわけではありません。巨体のゾウが観客に突っ込んで暴れたら、大惨事になってしまいますから。

けれども、皆さんどうでしょうか?

皆さんも小さい時から、見えないアンカスや鎖に縛られ、生きていませんでしょうか?
たとえば、子どものころの通知表。

わたしは高校生のとき、数学が赤点でした。「ぼくは頭が悪い」

たとえば、お父さんお母さんの、何気ないひと言。「あんたにはムリよ」

それはくびきとなって、一生あなたを縛りつけます。

・・あるいは、お金。

「これをやらなかったら、お金もらえないぞ?」「これがないと、生きていけないぞ?」

チクチク、チクチク。小さなアンカスが、心に。

そう・・

私たちが恐れるものは、必ずしも大きくて、強い武器だけではありません。
大きなものでなく、小さなもの。大人になってからでなく、小さなときから。

これだけ発達した脳を持ちながら、縛られ続けて生きている。人間みずからが作った、見えない鎖とアンカスに。

そこから皆さんを解放した人、それがお釈迦さまなのです。生まれによって、特定の才能によって。あるいは職業や資産によって、区別される。それに真っ向から対抗し、人間を解放しようとしたのです。

お釈迦さまは、おっしゃいました。「そうではない。人間の尊厳とは、その行いによって決まるのだ」と。
そう言って王位を捨て、どのような人にも、人間の解放を説いた人なんです。

限定された愛を超えて

わたしはお釈迦さまの誕生日を、世界中の人に、もっと覚えて欲しいと願っています。それは何故か?

お釈迦さまが「生きとし生ける、すべてに慈しみを」。そう説かれた方だからです。

・・皆さんは12月のクリスマスは、よく知っていますね。たいせつな恋人や家族と、温かい暖炉を囲んで食事をしたり、プレゼント交換をする。とっても楽しくて、いい日です。

けれども、この愛情は特定の、皆さんが大事にしている人に限られます。たとえばクリスマスの日。誰とも過ごすことが出来ない人には、クリスマスほど寂しくて、辛い日はないんです。

周りの人達はみんな温かい部屋で、ターキーやケーキを食べて、笑っている。でも、恋人も家族も、いない人は?ごちそうを買えない人は?

クリスマスをたった1人、唇を噛んで過ごさなければいけないんです。

孤独と悲しさのあまり、世界では毎年クリスマスの時期になると、命を絶ってしまう人がいることを、あなたはご存知でしょうか?

自分の大切な子どもがいる、家族がいる、恋人がいる。とても、素晴らしい事です。

ですが・・。

学校から帰ってきた子どもが、母親に言います。「お友達の〇〇ちゃんが、コロナに感染しちゃった」

「あら、かわいそうに!」

でも、同時に思うんです。

「よかった、うちの子じゃなくて」

・・わかりますか?これが限定される愛の、恐ろしいところです。

“愛している”。とても素晴らしくて、心躍る、美しいコトバです。私も大好きなコトバです。けれども、その多くは誰かに限定される。それが行き過ぎれば、ともすれば戦争を引き起こすんです。

ひとたび対立関係になれば、愛する自国民は守る、だけど敵国民は死んだってかまわない、そういう理屈になるんです。そうですよね?

しかし、お釈迦さまが行きついた愛の結論は、何か。境界線を超えて、性別を超えて、民族を超えて、人間である事も越えて。

「生きとし生ける命が、幸せでありますように」

自分の子どもは、他の子より大事。それは当然です。だから子どもを育てられるとも、言えます。

ですが、どうか自分の子育てが終わったならば、あなたの子どもの友達も、大切に。あなたの、隣の家族も大切に。そのようにして、すべての命にも、愛を広げて行きませんか?それが慈悲心です。

その慈悲心を広げるため、生涯をかけて教えを説き続けた。そんな勇気ある人が、2600年前のインドに生まれた。

そして時を超え、いま日本で、今日この日。皆さんがブッダの慈悲心を、何かしら私の話を通じ、心に感じて頂けたのであれば、ぜひ皆さんの中の愛を、慈悲心に広げて頂きたいのです。

あなたも私も豊かになるには

さて、その慈悲心は、どのように育んだら良いのか?お釈迦さまは、それもきっちり教えていらっしゃいます。

キーワードは1つ。“与える”ということです。

皆さん、自分の目をよく見開いて、世の中を見て下さい。与えることよりも、もらうことを喜ぶ人が多いはずです。99%の人が気付いていない、秘訣。

もらえたら・・ではなくて、与えることが、自らも豊かにするんです。経済的な豊かさを広げる、それも良いでしょう。仏教では正しい努力による稼ぎを、大いに奨励しています。

けれども、それ以上に「心を育てよ」と説いているんです。心を配ること。よく相手を観察して「この人は、何に困っているかな?」と。その人に何か、自分のできることを。

皆さんがそんな気持ちで生きて行ったら、心が豊かな社会が育ちます。そんな社長さんや政治家が増えたら、世界が豊かになります。でもみんなが、貰おうとしたら?

「それは違うよ、それじゃあみんな、衝突を繰り返してしまうよ」お釈迦さまは、そうおっしゃっているんです。

大愚和尚のサプライズ

さて、色々とお話しましたが、本日は楽しい花まつり。あまり暗い話をするつもりは、ありません。

できるだけ盛大に、記憶に残る、楽しいお祭りになって欲しい。小さい子から、お年寄りまで、みんなが楽しめるものであって欲しい。

そこで今年は・・数日前に気まぐれで思いついたのですが、愛知県の伝統行事「お菓子まき」を急遽行いたいと思います。

皆さん、“与える”ことは大事ですよ。でもこの時だけは、遠慮してはいけません(笑)。そういうイベントですから。みんなで、品よく取り合って頂けましたら。

そして皆さん、人に与える思いやりを忘れず、慈悲心を広げて頂けましたら。本日はようこそ、お参りくださいました。

編集後記

佛心大祭は、何故これほど全国から人が(海外の方も)集まるのでしょうか?その理由をあらためて、終わったあとに考えてみました。シンプルな“楽しさ”への期待であれば、きっと日本中、他にもイベントは沢山あります。

この花まつりもグルメやアートなど、様々な楽しみを堪能できますが、きっと、そこからさらに、もう1つ。日々の生活や人生も豊かにするための、きっかけを得られる場所であること。

持ち帰るのは、射的の景品やワタアメなど、物理的な“モノ”だけではないからこそ、大勢が遠方から、いらっしゃるのではないかと思います。

福厳寺だからこその、とくべつなお祭り。それも毎年、固定された形ではなく。その時々によって変化するのが、佛心大祭。

これを是非、さらに多くの方にも体感して頂きたいなと、そのように感じました。

原田ゆきひろ

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この記事を書いた人

原田幸文(こうぶん)のアバター 原田幸文(こうぶん)

寺町新聞の執筆・取材を担当。Yahoo!ニュース歴史・文化ライターとしての顔も合わせ持つ。小学生の秘密基地から南米のアマゾン川まで、どこへでも探訪。そこにある興味や発見、人の想い。それらを分かりやすい表現で、書き綴るのがモットー。趣味は環境音や、世界中の音楽データを集めて聴くこと。鬼滅の刃とドラゴンボールZが大好き。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 【花まつり2023】寺町新聞・振り返り対談|寺町新聞 より:
    2023年6月14日 3:57 PM

    […] 回の大愚和尚の法話のテーマともいえる「与える」に触れた瞬間ですね。法話についても記事でまとめていますので、よろしければご覧ください。※大愚和尚の法話記事は、こちらから。 […]

    返信

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