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”三方(さんぽう)よし”は、いかにして生まれたのか。事業拡大で気づいた「会社の宝」

2024 11/30
The Message
2024年11月15日2024年11月30日

江戸時代、近江(現在の滋賀県)を本拠地として他国へ行商に歩いた近江商人の経営哲学に「三方よし」という言葉があります。

「売り手よし、買い手よし、世間よし」

つまり、自分の利益だけを考えず、他者を喜ばせ、社会に貢献することができれば、ビジネスに良い循環が生まれるという教えです。
 
この秋、オンラインショップ「寺町商店」に初お目見えのフルーツ知旬の「イチゴミルクの素」は、まさに「三方よし」の優れもの。

なぜ、「イチゴミルクの素」は「三方よし」となり得たのか。そして、いかにして生まれたのか。

「The Message」は、各分野のプロフェッショナルの「受け継いだ想い」「伝えたい想い」にスポットを当て、世界に気づきと、共感の輪を広げていくためのプロジェクトです。

今回は、フルーツ販売の株式会社エフエム企画・フルーツ知旬を経営する實法孝禅(じっぽうこうぜん)さんと良香知春(りょうこうちしゅん)さんにお話を伺いました。

きっかけは、「もったいない精神」

もともと、20年以上学校給食向けのカットフルーツを提供してきたフルーツ知旬。

毎年1月から3月にかけて、学校給食用に約8,000パックものいちごを仕入れますが、輸送の過程でいちご同士がぶつかってしまい、どうしても一部に傷みや潰れが発生してしまいます。

しかし、少しでも傷んでいる部分があれば、そのいちごは「不良」と判断され、商品としても出荷できず、致し方なく大量のいちごを廃棄していたのです。

ご主人の孝禅さんは、この現状に対して、長年問題意識を抱いていました。

「傷んでいる部分だけを取り除けば、おいしく食べられるものがほとんどです。それを捨ててしまうのは、あまりにももったいない。そこで、イチゴミルクの素として有効活用できないかと考えました。」

使用するいちごは、すべて岐阜県産にこだわり、素材の味を最大限に生かすべく、いちごの配合比率は、商品化する上での限界値60%まで引き上げるよう試作を重ね、ようやく完成したのが「イチゴミルクの素」でした。

フルーツ知旬の新商品「国産イチゴミルクの素」

「これならお客様に喜んでもらえるに違いない」。孝禅さんは確信したといいます。

「あるマルシェに出店した時、店を訪れた女子高校生が、『今まで飲んだいちごミルクの中で、一番おいしい!』と言ってくれたことがありました。今の若い人は、いろいろなものを飲んで舌が肥えているから、お墨付きをもらったようで、すごく嬉しかったんです」

その後もマルシェでのイチゴミルクの素の売れ行きは好調。孝禅さんは、大きな手応えを感じていると話します。

「旬のフルーツのおいしさを伝えたい」

ご夫妻が営む「FM企画」は、岐阜県岐南市に拠点をおき、20年以上学校給食のカットフルーツを提供してきました。

工場には多くのスタッフが在籍し、みなで力を合わせてフルーツの加工業務を行っています。

日頃から大口の注文に対応しているからこそ、「質の良いものを安く仕入れることが強みです」と語る孝禅さん。

自分たちの強みを生かして「旬のフルーツのおいしさをもっと広く伝えたい」と、2023年1月、一般向けのフルーツ販売ブランド「知旬(ちしゅん)」の立ち上げを決意。

知旬のフルーツは、学校給食向けカットフルーツ同様、「新鮮なものを安全に」をコンセプトに、衛生管理の行き届いた工場で加工した高品質の商品ばかりです。

カットフルーツにとどまらず、果肉と果汁たっぷりのフルーツジュレ、フルーツコッペパンやジュースなど、種類も豊富。さまざまな形で旬のフルーツのおいしさを味わえるのは、長年フルーツ業界に身をおいてきた知旬さんならではの特徴です。

一方、奥様の知春さんは、過去を振り返りこう話します。

「今までいろいろとありましたが、事業を続けてこられたのはスタッフのおかげなんです。いつも一生懸命働いてくださるスタッフのみなさんには、感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。

でも、私はというと、親からFM企画を引き継いだ当初は、現場を回すことで精一杯でした。」

”知旬”立ち上げで気づいた「会社の宝」

「ようやく軌道に乗ったと思ったら、今度は『自分が離れたら仕事が回らないのではないか』という不安にかられ、がんじがらめになってしまって」

知春さんが、もがきながら現場を引っ張ろうと奮闘していた頃、”フルーツ知旬”が始動します。

すると、おのずと社外での仕事が増え、現場をスタッフに任さずにはいられなくなっていったのです。

そこで目の当たりにしたのは、体制が変わっても動じることもなく、誠実に仕事に取り組むスタッフの姿。知春さんの心は、スタッフとの「信頼」によって徐々にほぐれていきました。

「この人たちなら、現場を預けても大丈夫だと思えたんです。みなさん、責任を持って働いてくださっている。もう安心して離れることができる。会社の一番の宝は、『人』だと気づきました。」

工場では、機械では行えない工程を、すべてスタッフによる手作業で行います。その数は、毎日数千個。

皮を剥く、切る、果汁を絞る……一見すると単純に見える作業にこそ、「熟練の技」が光ります。

「SNS上に、作業中の様子を載せるようになったある日、スタッフのひとりが『子どもに働いている姿を見せたいので、写真をいただけませんか』と言ってくれたんです。その時、自分の仕事に誇りをもってくださっていると知り、本当に嬉しく思いました。」

「三方よし」は、「自分が変わる」ことから生まれた

「スタッフを大事にすると、今度はその方たちが私たちを助けてくださり、互いに心から思いやって、本当の信頼関係が築けることに気づきました。そして、私たち自身も、スタッフ一人ひとりの良い部分を見つけられるようにもなりました。」

知春さんは、以前に増して、言葉や態度でスタッフに直接感謝の意を伝えるようになったといいます。

感謝を真摯に伝えれば、スタッフに想いが届き、仕事に誇りを持って働いていただける。そうすることで、みなとともに「フルーツ知旬」を育てていける。

「自分が変われば、周りも変わる」

ご夫婦がそんな大切なことに気づいたからこそ、新たな「三方よし」が生み出されたに違いありません。

「売り手よし、買い手よし、世間よし。」

新商品イチゴミルクの素は、フードロス問題を解決することで「世間よし」、お客様には「甘酸っぱくてほっとするひと時」を運び「買い手よし」。

そして、「売り手よし」とは、ただ単に業績が上向くだけではなく、「ともに働く仲間との信頼」という喜びを含めた”ビジネスの好循環”を意味しています。

知旬のフルーツは、今日も、温かい「人と人との関係」の中で、一つひとつ心を込めて作られています。

執筆:柴崎彩夏
編集:山下志保

◉フルーツ知旬「国産イチゴミルクの素」はこちら <寺町商店>

◉フルーツ知旬さんをご紹介するYouTube動画はこちら <ナーランダ出版>

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この記事を書いた人

志保のアバター 志保

寺町新聞・副編集長。自身を「透明なうつわ」と捉え、向き合った人の「色」を鮮やかに描き出すことに心を燃やす。執筆・編集のほか、企画ディレクターとしても活躍。回遊魚のごとく、日々人探しと情報集めに奔走している。好きな食べ物は、しょうがの甘酢漬け。

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