寺町ニュース

最後のひと咲き

先日、福厳寺の三代忌法要が戒弟のもと、執り行われました。
この三代忌法要とは福厳寺を開いた初代和尚様の命日の日をいいます。
また福厳寺住職、大愚和尚の法話もありました。
その際に、福厳寺に植えられた桜の話を教えていただきました。

(福厳寺では、毎年春になると桜が一斉に咲き乱れます。)

これらの桜は、今から約70年前の1954年、先先代の佛山信成(ぶつざんしんじょう)大和尚の晋山記念に植えられたソメイヨシノです。
しかしながら、ソメイヨシノの寿命は60年ほどと言われており、今福厳寺の桜は一斉に寿命を迎えつつあります。
その老桜となった桜は植え替えの時期にきており、伐採されることとなった桜の話をされました。

「桜の蕾には花芽と葉芽があり、蕾だけでは区別しにくく花がつくか、葉がつくかはなかなかわかりません。」
「持ち帰った桜の枝も、花かと思っていたら葉ばっかりついていたということもあるかもしれません。それもふくめてあなたの側で最後のひと咲きを自宅で楽しんでください。」

と、桜の枝は参列した戒弟に配られました。

こうして、終始和やかな雰囲気のもと法要を無事に終え 毎年、人々を楽しませてきた桜も70年の時を経て、静かにそのお役目を終えようとしてます。

みなさんの思い出の一コマにこの桜が彩りをそえてくれていたら嬉しいです。

(3月8日 お裾分けされたソメイヨシノの枝 花芽でありますように。)
(3月17日 つぼみもふっくら…花芽っぽい)

春の陽気に蕾もふっくらとしてきました。

福厳寺でも蕾の膨らみを楽しみしながら、最後のひと咲きを見られるその日まで心待ちにしたいと思います。

【桜の枝が自宅にある方は参考にしてください】

桜の枝の水差し方法

1.桜の枝は枝の3分の1がお水に浸かるようにお水を準備します。

2.枝を裂くようにハサミで割ります。割ることで水がより吸いやすくなります。

3.水が腐りやすくなるため、定期的に水をかえるなどの注意が必要です。